初めてグロムに乗ったのはスポーツランドSUGOのミニバイクレースでしたね (伊藤)

実はグロムには、今回の試乗で取り上げるまで公道で乗ったことがなかったんです。

初めてグロムに乗ったのはスポーツランドSUGO、ミニバイクコースの西コースで行われたレースでした。

その時は、地元のライダーが多く参加していたので、先輩として彼らには絶対負けられないな、と意気込んで走っていましたね(笑)。

その時に乗ったグロムは、ブロックパターンタイヤのグロムでしたけど、みんな同じ仕様だったのでイコールコンディションでしたね。

画像1: 初めてグロムに乗ったのはスポーツランドSUGOのミニバイクレースでしたね (伊藤)

12インチのレース用タイヤではないので、ギリギリまで攻めないとタイムが出ないんです。

ここまでは攻めることができる……そのギリギリの限界がわかる人と、ギリギリの限界がわからない人だと、出せるタイムに大きな差がつきます。

あと、グロムのライディングポジション的に、「リア乗り」にならないと駄目ですね。

かなりのリア荷重で、リアタイヤの滑り具合をコントロールしつつ、絶対に「力」を入れないようにして乗っていましたね。

そうしてタイムを出して、絶対に自分が一番のタイムだ! と思ったのですが、表示を見たら5番手くらいのタイムなんです。

画像2: 初めてグロムに乗ったのはスポーツランドSUGOのミニバイクレースでしたね (伊藤)

それでさらに、これは絶対に負けられない! と思いまして、必死こいてタイムアタックを毎周繰り返しました。

身長が高い分体重が重いので、小さいバイクで走る時はどうしても体重の軽い人と競り合いすると不利になるんですよ。

そのレースの時は、まわりは体重の軽いライダーばかりでした。

自分は体重が重い分、サスペンションも沈みがちなのでマフラーも路面に当たってしまって、バンク角が制限されてしまいます。

大排気量車よりも走りを安全に追求できるので
サーキットでは「これでもか」ってくらい攻められます

体重が軽い人よりもバンク角が制限されてしまうとなると、対抗するにはブレーキの突っ込みで頑張ることと、立ち上がりでスロットルを早く開けることしかないわけです。

後は「無駄のない走り」を突き詰めることですね。

すべてのコーナーで、連続して一度もミスすることなく「針の穴に糸を通す」ように速さを追求する感じです。

毎周タイムアタック! で、自分が試すことができることは全て試しましたよ。

全開のままシフトアップとか、コーナリングスピードを極限まで上げることとか……。

グロムの4速ミッションはクロスレシオではないので、各ギアでレッドゾーンまで引っ張ってシフトアップしたほうが良いのか、早めにシフトアップしたほうが良いのか、とか色々試しました。

その時は一心不乱だったので、正確には覚えていないですけど高いギアでメチャクチャ早くスロットルを開けていくのが、一番タイムが出たと思います。

ブレーキングでどんどん突っ込むところを深くしていって、そうすると若干車体がヨレるのでそれを逃がすためにブレーキを引きずるようにして行ったら、どんどんタイムが上がっていくようになりました。

そうして一周まとめ上げたタイムが、その日のベストタイムでした。

それがどうした! と言われそうですけど(苦笑)、自分がグロムでサーキットを走った時に一番面白かったのは、「走り方」の工夫ができるということです。

例えば、大排気量のスポーツバイクで同じことを安全に試すのは非常に難しいです。

自分も全日本選手権のJSB1000クラスで、その時にグロムで試みたようなトライをするかと言えば、やはりそこまではいかないです。

画像1: 大排気量車よりも走りを安全に追求できるので サーキットでは「これでもか」ってくらい攻められます

全てのコーナーで、「針の穴を通す」ことは絶対にしないですね。

大排気量のマシンでサーキット走行をする時は、若干マージンを取って走らせていますから。

その点でグロムみたいなバイクならば、毎周これでもか~! って感じで攻めることができます。

純粋に「走り」を大排気量車よりも安全に追求できることが、とても楽しかったことを覚えています。

実は12インチの小径タイヤって苦手で、どちらかというとミニバイクでもホンダNS50のような、フルサイズの方が好きでした。

画像2: 大排気量車よりも走りを安全に追求できるので サーキットでは「これでもか」ってくらい攻められます

小学生くらいの頃から自転車が好きで、時間があれば山に登って、自転車でダウンヒルをするが楽しみでした。何回もコケましたけど(笑)、山を下るときの体に風が当たる感じが好きでした。

それが自分の乗り物体験の、原風景みたいなものですね。

サスペンションが付いていると、ストロークする時にジオメトリーが変化しますが、基本リジッドで26インチ以上のホイールの自転車が、一番ジオメトリーの意味が乗っていてわかりやすいです。

その点で12インチの小径ミニバイクは、タイヤの接地感が読み辛いですね。

画像3: 大排気量車よりも走りを安全に追求できるので サーキットでは「これでもか」ってくらい攻められます

タイヤの面圧のかかり方が、ホイールの大きな乗り物とは違うんですかね?

でもグロムをレースで乗って、小径は小径で速く走らせることができることが理解できましたし、速く走らせるための方法はホイールの大きさの違いは関係ないことを、把握することができました。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.