新しい元号が「令和」に決まり、いよいよ平成が終わろうとしているが、この時代に誕生した記憶にとどめておきたいスポーツカーたちを、図鑑風に紹介していこう。今回は、三菱のフラッグシップ・クーペ、GTOだ。

世界基準のワイドボディは、Cd値=0.33を実現

「三菱 GTO(Z16A型:1990年10月発売)」

画像: リトラクタブル式ヘッドランプは、93年8月のビッグマイチェンで固定式に変更された。

リトラクタブル式ヘッドランプは、93年8月のビッグマイチェンで固定式に変更された。

1989年(平成元年)の東京モーターショーに「HSX」という名で参考出品され、翌90年10月から発売されたのが三菱のフラッグシップ・クーペ「GTO」だ。海外には「3000GT」の名で輸出され、また当時業務提携していたクライスラーには「ダッジ・ステルス」の名でOEM供給(前後のデザインなどが異なる)もされていた。

4ドア ミドルセダンのディアマンテからシャシとパワートレーンは流用されているが、コークボトルの流麗な2ドアクーペ ボディが与えられている。

画像: 6G72型ツインターボは国内では280psだが、自主規制のない北米仕様は320psと発表された。豪快な動力性能が魅力だった。

6G72型ツインターボは国内では280psだが、自主規制のない北米仕様は320psと発表された。豪快な動力性能が魅力だった。

トップグレードではフロントに横置きされる3L V6 DOHCにツインターボを装着し、三菱初の前45:後55という不等トルク配分型4WDを組み合わせている(ノンターボも設定されていた)。なお、日本仕様は4WDのみだが、北米向けにはFFも用意されていた。

全幅は当時のモデルとしてはかなりワイドな1840mmだが、Cd値は0.33と優れていた。車重も1.7トンに達するが、280psと42.5kgmを発生するV6ツインターボは最高速を254km/hに引き上げる実力を発揮した。

画像: キャビンは高級GTの風格を漂わせる。ゲトラグ製5速MTは93年のマイナーチェンジで43.5kgmへのトルク増に合わせ6速に換装された。

キャビンは高級GTの風格を漂わせる。ゲトラグ製5速MTは93年のマイナーチェンジで43.5kgmへのトルク増に合わせ6速に換装された。

フロントヘビーのため操縦性は高速コーナーを得意としたが、0-400m加速13.9秒の動力性能は豪快そのもの。ゲトラグ製5速MTや4ポット・ブレーキキャリパー、高張力鋼製のドライブシャフト、アクティブリアスポイラーやアクティブエグゾーストシステムなどの仕様も魅力的だった。

ヘッドランプが固定式になったり、MTが5速から6速になるなど、何回かのマイナーチェンジを受けながら2000年まで生産が続けられた。

画像: 車速が80km/h以上になると角度が可変するアクティブリアスポイラーを採用していた。

車速が80km/h以上になると角度が可変するアクティブリアスポイラーを採用していた。

GTO ツインターボ(1990年)主要諸元

●全長×全幅×全高:4555×1840×1285mm
●ホイールベース:2470mm
●重量:1700kg
●エンジン型式・種類:6G72型・V6 DOHCツインターボ
●排気量:2972cc
●最高出力:280ps/6000rpm
●最大トルク:42.5kgm/2500rpm
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:225/55R16
●価格:398万5000円

画像: 平成スポーツカー図鑑は、ホリデーオート2019年4月号でも紹介しています。

平成スポーツカー図鑑は、ホリデーオート2019年4月号でも紹介しています。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.