魔法のような快適さを楽しめる上質スポーツ

ニンジャH2SXは非常に優れたスペシャリティバイクだ。

おそらく世の中でもっとも強烈なダッシュ力を発揮するだろうH2の過給エンジン、フレームを母体として生まれた「ツーリングスーパースポーツ」だ。

SX用の過給エンジンはH2とは違い、過給器系のチューンを抑えることによって、暴れん坊のH2より格段にリニアなパワードライバビリティを手に入れている。

しかも、あらゆる速度レンジからの瞬発力はZXー14Rと同等か、いくらか速い。

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それでいてあらゆるライディングアシスト機構が、ウイリーやホイールスピンをさせることなく加速させるので、猛烈な速さを実現する。

そんなSXにはカラー液晶メーターやコーナリングランプなどを装備したSEという上級モデルがあるが、今回試乗したのはそのさらに上の「SXプラス」。

目玉装備はカートリッジフォークやバランスフリーリアショックに電制セミアクティブ機構を搭載した「KECS」の採用だ。

このKECSは10R用とは異なり、プリロードも遠隔操作できる。

ひとり乗り、ひとり乗りプラス荷物、タンデム+荷物の3モードに合わせて車高が変わる。

他に、セミアクティブサスのモード、パワーモードやトラコン、ABSなどをパッケージで選べるライディングモード付きだ。

これは「スポーツ」「ロード」「レイン」「マニュアル」の4モードで、「スポーツ」にしていてもサスの動きはソフトで非常にしなやか。快適に走る。

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「ロード」ではさらに快適で乗り心地もいいが、荒れた路面でもスポーティな走りを難なくこなす。

ふつうのバイクなら車体が弾かれるほどのギャップを高速で越えた時、ズンッと車体が突き上げられたが、急激にスッとその衝撃が消えた。

セミアクティブサスの特性変化を具体的に体感できたのは、唯一この時だけ。

あとは魔法をかけられたかのような快適さと接地性の両立をひたすら味わうだけだった。

重心が低めなこともあるが、おそらく150㎞/hくらいまでなら、峠道での切り返しなどは10Rより軽快に気楽に動かせる。しかもそのハンドリングはニュートラルで扱いやすい。

SSほどではないが、大型スポーツツアラーの身のこなしではないのだ。

快適さ、スポーツ性能ともども、このSEプラスは実に見事。

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しかも誰でも使える性能としてしっかり完成されている。

SPECIFICAITION
全長×全幅×全高 2135×775×1260㎜
ホイールベース 1480㎜
最低地上高 130㎜
シート高 820㎜
車両重量 262㎏
エンジン形式 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量 998㏄
ボア×ストローク 76×55㎜
圧縮比 11.2
最高出力 200PS/11000rpm
最大トルク 14.0㎏-m/9500rpm
燃料供給方式 FI
燃料タンク容量 19L
キャスター角/トレール 24.7度/103㎜
変速機形式 6速リターン
ブレーキ形式 前・後 φ320㎜ダブルディスク・φ250㎜ディスク
タイヤサイズ 前・後 120/70ZR17・190/55ZR17

RIDING POSITION
身長:176cm 体重:68kg

画像: RIDING POSITION 身長:176cm  体重:68kg

ハンドルは低めだが近いので、座る位置で上体の前傾度をかなりの幅で調整できる。

街中から峠道まで無理なくこなせるオールマイティなスタイルだが、超高速レンジへの対応力がある。

疲れず操りやすいポジションだ。

DETAILS

画像1: DETAILS

スタイリングの基本は通常のSXと同様だが、SEプラスは専用カラーのメタリックグラファイトグレーを採用、各所にライムグリーンのストライプをあしらっている。

画像2: DETAILS

スペックは200PSと同じだが、H2とは異なるバランス型スーパーチャージャーを採用してリニアでフラットなパワー特性を追求。

ベースとなっているのはφ43㎜のショーワ製倒立カートリッジタイプフロントフォーク。

キャリパーはブレンボの「Stylema」だ。

画像3: DETAILS

独創的な顔つきは健在。

スタンダードのSE同様、バンク角に合わせて点灯するコーナリングランプも標準装備する。

電制サスはカートリッジタイプ!

H2SX SEプラス用のKECSは、カートリッジ式倒立フォークをベースとしたセミアクティブサス。

リアショックの横にあるのはイニシャル調整ユニット。

前後サス内にはストロークセンサーも内蔵している。

ストロークセンサーを前後サスペンションに内蔵し、ストローク量やストロークスピードを0.001秒毎に検知し、素早い反応を実現。

画像: 電制サスはカートリッジタイプ!

加えてリアにイニシャル調整ユニットも搭載し、ツアラーらしくタンデムや積載にも対応している。

PHOTO:森 浩輔 TEXT:宮崎 敬一郎

公式サイト

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