モーターマガジン社のアーカイブから、ちょっと懐かしく珍しいクルマを紹介する連載企画。今回は、三菱 GTOをコンバーチブルにしてしまった、ミツビシ・スパイダーVR-4だ。

30秒足らずでクローズドからオープンに大変身

画像: 取材車は後期型モデルをベースにオープン化したモデルだった。

取材車は後期型モデルをベースにオープン化したモデルだった。

1990年に発表された三菱のスポーツカー、GTO。独特のクーペスタイルに、日本仕様では3LのV6 DOHCツインターボ+フルタイム4WDという当時としてはスーパーなメカニズムを採用したハイパフォーマンスモデルとして人気を呼んだ。

輸出仕様は「ミツビシ 3000GT」という名称だったが、アメリカの特装車メーカー、ASCでは北米仕様のGTOをベースにコンバーチブルを作り上げた。それが、ここで紹介する「ミツビシ・スパイダーVR-4」だ。

画像: オープン時はトランク内にハードトップがきれいに収まり後方視界は良い。

オープン時はトランク内にハードトップがきれいに収まり後方視界は良い。

耐候性の高いハードトップをコンピュータ・コントロールで完全自動開閉するシステムは、いわゆるリトラクタブルハードトップだ。

シフトレバーの奥にあるスイッチを押すだけで、トップは約30秒で開閉できる。ただし、パーキングブレーキが作動していることが前提なので、開閉は停車中のみでの操作となる。

クローズド時にはトランクスペースとなる後方のリッドが開き、ハードトップは二つ折りにされて収納される。オープン時の後方視界はクローズド時より格段に良い。

画像: 北米仕様なのでスピードメーターはマイルが併記される。オーディオの下にトップ開閉のスイッチが備わる。

北米仕様なのでスピードメーターはマイルが併記される。オーディオの下にトップ開閉のスイッチが備わる。

オープン化に伴うボディ補強のため車重は増加しているが、残念ながら正確な車重は不明(ノーマルのGTOは1765kg)。

だが3LのV6 DOHCツインターボにフルタイム4WDのシステムは日本仕様のGTOと基本的にまったく同じ。北米仕様では320psと43.5kgmのパワースペックだから、ストリートからハイウエイまで、その豪快な走りにまったく遜色はない。

画像: 北米仕様にはノンターボも設定されたが、取材車は320ps/43.5kgmを発生するV6ツインターボを搭載。

北米仕様にはノンターボも設定されたが、取材車は320ps/43.5kgmを発生するV6ツインターボを搭載。

日本人でも頭が当たりそうなほど傾斜して低いウインドスクリーンなどは気になるが、フルオープンの開放感、余裕のパワー、そして注目度などを考えると、この手のクルマが欲しい人には格好の1台だった。

しかも、ベースは日本車。オープンにかかわる部分以外のパーツは、容易に入手が可能なのもありがたかった。

画像: ベース車と同じ定員4名だが、クローズド時のリアシートはかなり狭そう。

ベース車と同じ定員4名だが、クローズド時のリアシートはかなり狭そう。

ミツビシ・スパイダーVR-4(1995年) 主要諸元

●全長×全幅×全高:4570×1840×1330mm
●ホイールベース:2470mm
●重量:不明(1765kg以上)
●エンジン種類:60度V6 DOHCツインターボ
●排気量:2972cc
●最高出力:320ps/6000rpm
●最大トルク:43.5kgm/2500rpm
●トランスミッション:6速MT
●タイヤサイズ:245/45ZR17

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