モーターマガジン社のアーカイブから、ちょっと懐かしく珍しいクルマを紹介する連載企画。今回は、ACコブラのリプロダクションモデルのひとつ、コンテンポラリー・コブラだ。

リプロダクションモデルとはいえ、雰囲気は十分以上

画像: 全長は4m足らず、全幅も1.7mちょっとと、現代のクルマに比べると意外なほど小さい。

全長は4m足らず、全幅も1.7mちょっとと、現代のクルマに比べると意外なほど小さい。

前回のシェルビーGT350の項でも触れたが、1960年代にキャロル・シェルビーが英国のACカーズとコラボレーションして生み出されたマッチョなスポーツカーが、コブラ。正真正銘のオリジナル・コブラは現存する台数はきわめて少なく、1990年代でさえ流通価格は2億円をオーバー!しており、簡単に入手できる状況にはなかった。

そこで、1980年代の初めごろからアメリカを中心に世界中のコブラ愛好家の間で再生産メーカーが盛んに誕生した。リプロダクション・コブラと呼ばれる、いわゆるレプリカントだ。21世紀も20年近くたった今でも、こうしたメーカーは世界に20社ほどあるという。

画像: 独特のスタイリングは、他に類を見ないもの。トノカバーは用意されるが、ソフトトップの設定はない。

独特のスタイリングは、他に類を見ないもの。トノカバーは用意されるが、ソフトトップの設定はない。

ここで紹介するのは、コンテンポラリー・クラシック・モーター・カンパニーが製作した、きわめて忠実なコブラ427のレプリカントだ。4インチ径の鋼管を使用したメインフレームにジャガーXKから流用された4輪独立サスが組み込まれている。だがサスペンションを構成するアームの大半はコンテンポラリーが開発したアルミ製のオリジナル部品だ。

エンジンは、リプロダクション・コブラの定石どおり427キュービックインチ(6977cc)のフォード製V型8気筒 OHV。細かい仕様は同じコンテンポラリー製のコブラでも異なるようだが、一般的には2基のホーリー製キャブレターで燃料供給をまかなっている。

画像: 豪快なサウンドを発する、427キュービックインチ(6977cc)のフォード製V8 OHVエンジン。

豪快なサウンドを発する、427キュービックインチ(6977cc)のフォード製V8 OHVエンジン。

実際に試乗してみると、アメリカンV8サウンドは豪快だが、乗り心地の素晴らしさと卓越した操作性に驚かされた。クラッチペダルの踏力は、その過激なパフォーマンスから予想できないほど軽く、長時間の走行でも疲れは最小限に抑えられるだろう。

オリジナル・コブラの走りっぷりは、コンテンポラリー・コブラよりはるかにスパルタンなものと想像されるが、オリジナルの新車時の走りっぷりを忠実に、より容易に、そして気軽にイメージできる1台だ。

画像: 前傾した4速MTのシフトレバーも独特。インパネにはスミス製のメーターが並ぶ。

前傾した4速MTのシフトレバーも独特。インパネにはスミス製のメーターが並ぶ。

コンテンポラリー・コブラ 427(1993年) 主要諸元

●全長×全幅:3980×1720mm
●ホイールベース:2280mm
●エンジン種類:90度V8 OHV
●排気量:6977cc
●最高出力:約380ps
●燃料供給装置:ホーリー製キャブレター×2
●トランスミッション:4速MT
●タイヤサイズ:前225/60R15、後245/60R15

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