意外と見落としがち? 『スゴい!』と思う9つの瞬間
2017年の1月に発売されたスズキのジクサーをはじめて見た時は『150ccってハンパじゃない?』なんて思った人もいるかもしれません。
ですが実際、発売直後には品薄になっちゃったレベルの人気モデル!
当時、僅かでも在庫があるスズキの販売店には問い合わせが殺到したそうです。
それにしても何故、こんなに売れたんでしょう?
150ccスポーツバイクは日本ではウケない、っていうのがそれまでの常識。
それをひっくり返したジクサーの『スゴい!』と感心した瞬間を改めて集めてみました!
スゴい!の瞬間1:150ccに見えないデカさと迫力
まず何よりもデカい。ちんまりしない!
全長2mオーバーの2005mmという大きさは一瞬、250ccと見間違えるほどの迫力があります。
乗っていて150ccだから……っていう引け目を感じることがありません。
176cmの男性が跨ってのサイズ感はこれくらい!
『小さいバイクに乗ってる』という感覚はライダー自身も全然感じないし、周りから見ても小さいバイクには見えません。
言うなればコンパクトを売りにする250ccスポーツくらいに見えます。
所有感があって、気持ちが満たされる。
バイクって基本は趣味のものですからね、買うとなったら所有感って重要です!
スゴい!の瞬間2:高速道路に乗れる
150ccは125cc以上~250cc未満の軽二輪クラスになるので、当然ですが高速道路が走れるんです。
これがあるからジクサーは、セカンドとかサブじゃない、メインバイクにできるんです。これ1台でバイクライフを満喫することができちゃう。
だって、高速に乗って遠出ができるとアソビの自由度が全然違ってきますから!
しかもジクサーは都市高速の巡航ペースなんて余裕のパワーを持っています。
一般的な高速道路の時速100kmのキープも全然OK。
こうなるとETCを着けたくなっちゃいますね!
スゴい!の瞬間3:燃費がヤバいほど良すぎる
え!? 燃料タンク容量が12Lしかないの?
これじゃツーリングで給油の回数が増えて大変そう、なんて思うのは大間違い。
真逆です、完全に。
恐ろしいほどにガソリンが減らない!?
発売当時、2017年の3月のこと……
実は以前、ジクサーでツーリングしたことがあるんです。
東京から静岡の御前崎まで。
日帰り約500kmで、ほとんど高速道路ばっかり。
ジクサーは高速だと、ギア5速/7250回転で時速100kmくらいになるバイクです。
レッドゾーンが9500回転だから、けっこう高回転で回しっぱなしになるんですよ。
これって確実に小排気量車が燃費的に最もキツい状況なのですが、
リッターあたり39.6km!?
すさまじい好燃費で、お財布にも優しすぎです。
一般道も入れて普通に走ったら、走り方によっては500km以上の航続距離も充分に射程範囲。
あまりにも燃料が減らなくて逆に不安になるかも?(笑)
スゴい!の瞬間4:装備がゴージャス!
しかもジクサーは燃費性能が良いだけじゃありません。
驚くほどに各部の装備が豪華なんです。
まずフロントブレーキ。
金色のバイブレ製キャリパーが眩しく輝いています。
このバイブレというのはby Bremboの意味。
つまり世界最高峰のブレーキブランドであるイタリアのブレンボ製キャリパーなんです。
そして、お気づきでしょうけれど前後ホイールはリムラインテープで華やかな印象。
こういうリムラインテープって、けっこう別売のオプション品だったりするんですが、ジクサーは標準装備。
あったほうがカッコいいから、ここ嬉しいポイント!
さらにフロントフォークは、このクラスとしては極太!
インナーチューブ径が41mmもあります。
走りの剛性感もアップしますし、何より見た目がカッコいい!
トドメはこちら、センタースタンドです。
最近はセンタースタンド標準装備のバイクはほとんどありません。あってもオプション品。
でもセンタースタンドって、あるとすごく便利なんですよね……
このあたりはさすがスズキ……実用面での気配りはパーフェクトです。
スゴい!の瞬間5:ベテランライダーも納得の走り
バイクとしていちばん大切なのは、やっぱり走りが楽しいこと!
その部分もジクサーは完璧に押さえているんですよ。
さっきの豪華装備は伊達じゃないってことですね。
注目してほしいのはエンジン。
燃費がウルトラ良いだけじゃないんですよ?
排気量は154ccで最高出力は14馬力なんですが、ロングストローク設計で、とにかく低速~中速域が力強い。
街乗りレベルじゃ、言われなかったら250ccかと勘違いするほどです。
そしてハンドリングもスポーティ!
車両重量たったの135kg。それでいて、ものすごくスリム。
このスリムボディがジクサーの武器のひとつです。
うまくキマると、特にコーナーの進入でスパッ!と曲がって最高に楽しいですよ?
右に左にツイスティなワインディングは得意分野ですね。
それが下りのワインディングだったら……長年バイクに乗ってきたライダーでさえ、これ速いナ!?って思えるくらいの走りを披露してくれるんです!