現地時間2019年3月17日(日)に開催された第13回アジア・フィルム・アワードにて、「万引き家族」が作品賞、音楽賞を受賞。ほかにも日本映画勢の受賞が相次いだ。

10年ぶりの作品賞受賞で是枝監督が謝意

“アジア全域のアカデミー賞”と呼ばれるアジア・フィルム・アワードにて、作品賞、監督賞(是枝裕和)、主演女優賞(安藤サクラ)、助演女優賞(松岡茉優)、作曲賞(細野晴臣)、美術賞(三ツ松けいこ)の6部門でノミネートされた『万引き家族』が作品賞と音楽賞を受賞。日本映画で作品賞受賞したのは、黒沢清監督の『トウキョウソナタ』以来10年ぶり、日本映画で音楽賞受賞をしたのは、久石譲の『崖の上のポニョ』以来10年ぶり、となった。

受賞を受けて是枝監督は、「謝謝(シェイシェイ)ありがとうございます。アジア・フィルム・アワードは賞の結果よりは本当に尊敬するアジアの映画人たちと再会をして交流を深めて、そういう時間が一番の目的だと本当に思ってこの場に来ているんですけれどもやはり賞をもらうと嬉しいものですね。ここに来られなかったスタッフとキャスト、昨年の9月に亡くなられた樹木希林さん、希林さんと最初に映画祭に参加したのがこの香港の映画祭だったという思い出があって、このことをさっき思い出してました。戻ったらお墓まいりをしてこの賞を報告したいと思います。ありがとうございました。」
また、細野は「ありがとうございます、驚いています。ここにいられてとても嬉しいです。万引き家族の音楽はそれほど多く作曲したわけではないですが、とてもシンプルなものなのに、万引き家族のおかげで僕の音楽を見つけてくれてとても幸運です。これからもいっそう頑張ります。謝謝(シェイシェイ)!」と喜びのコメントを寄せた。

画像: 10年ぶりの作品賞受賞で是枝監督が謝意

また役所広司が『孤狼の血』にて最優秀主演男優賞に加え、アジア映画界・アジア文化における業績と貢献を称えるExcellence in Asian Cinema Awardを、塚本晋也が『斬、』にて最優秀編集賞を受賞と日本映画勢が主要部門で多数最優秀賞に輝いた。

<役所広司の受賞コメント>最優秀主演男優賞受賞時
「この賞を頂けるとは思いもよらなかったことで、なんだかこんなにAFAで幸運を頂いてしまったら、僕の人生の幸運を使い果たしてしまったのではないかと怖くてしょうがありません。でも日本で『孤狼の血』を作った仲間がびっくりするだろうし、喜んでくれると思います。本当に今幸せでいっぱいです。この受賞で『孤狼の血』をアジアの皆さんが見てくれるかもしれないということが、尚更嬉しくて仕方ありません。ありがとうございました。」

<塚本晋也の受賞コメント>
「本当にびっくりしています。長いこと編集をしており、(編集は)映画の最後の楽しい作業ではありますが、いつが終わりかわからず、今回もとても難しかったです。実は30年間ずっと一緒に音楽を作って頂いていた石川忠さんが、この作品の編集の前にお亡くなりになってしまいました。石川さんがこれまで作ってくれた曲を全部聞いて、それを編集して、足りない分は石川さんの部屋にあった音楽を使いつくったものです。石川さんはこの作品を見ていないのですが、音楽は石川さんがつくってくれました。長い編集の期間、しみじみ石川さんと静かに対話できたことを思い出しています。ありがとうございます。」

主な受賞結果

最優秀作品賞 『万引き家族』(⽇本)
最優秀監督賞 イ・チャンドン 『バーニング 劇場版』(韓国)
最優秀新⼈監督賞 チャン・シウキュン 『Still Human』(⾹港)
最優秀主演男優賞 役所広司 『孤狼の⾎』(⽇本)
最優秀主演⼥優賞 サマル・イェスリャーモワ 『アイカ(原題)』
(ロシア、ドイツ、ポーランド、カザフスタン、中国)
最優秀助演男優賞 チャン・ユー 『ニセ薬じゃない︕』(中国)
最優秀助演⼥優賞 カラ・ワイ 『トレイシー』(⾹港)
最優秀新⼈俳優賞 ホアン・ジンギュ 『オペレーション︓レッド・シー』 (中国、⾹港)
最優秀脚本賞 ジャ・ジャンクー 『アッシュ・イズ・ピュアレスト・ホワイト(原題)』(中国)
最優秀編集賞 塚本晋也 『斬、』(⽇本)
最優秀撮影賞 チャオ・シャオティン 『Shadow』 (中国)
最優秀作曲賞 細野晴⾂ 『万引き家族』(⽇本)
最優秀⾐装デザイン賞 チェン・ミンジャン 『Shadow』 (中国)
Excellence in Asian Cinema Award 役所広司

(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOIRro.

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.