開幕戦オーストラリア大会から、舞台をタイに移してのワールドスーパーバイク(=WSBK)第2戦。金曜に行なわれたフリープラクティス(=FP)1そしてFP2、そして土曜のFP3、スーパーポールと、予選セッションをスイープしたのは、またもアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)。
その、すべてのセッションで2番手に続いたのがジョナサン・レイ(カワサキ)で、3番手にはFP1から順にマイケル・vd・マーク、サンドロ・コルテセ、アレックス・ロウズと、これまたすべてヤマハ勢。そういえば開幕戦もバウティスタvsレイ、そこにレオン・ハスラム(カワサキ)かヤマハ勢、というのがトップグループの図式でしたね。

画像: 一時は逃げたかったレイですが、バウティスタはそれを許さずに4連勝!

一時は逃げたかったレイですが、バウティスタはそれを許さずに4連勝!

 土曜に行なわれたレース1。ホールショットは、ポールシッターのバウティスタが獲りますが、1コーナー脱出でレイがバウティスをかわしてトップに浮上。3番手以下にはトム・サイクス(BMW)、ロウズ、ハスラムというオーダーで、オープニングラップではロウズがトップ2人に接近。2周目、3周目あたりには、レイ→バウティスタ→ロウズという3人が4番手以下を引き離しかかる展開となっていきました。

 3周目には、タイ・チャーンサーキットの特徴的な、ストレートをヘアピンで組み合わせてつなげたようなレイアウトで、バウティスタが5コーナーにあたる右直角に近いコーナーでレイのインを刺しトップに浮上。しかし。すぐにレイもラインをクロスさせて逆転しますが、立ち上がりでマシンをインに寄せたバウティウスタがレイに接触! あわや転倒、というほどマシンが振られてしまいますが、上手く立て直してレーシングラインに復帰。この間にロウズが2番手に浮上し、ここでオーダーはレイ→ロウズ→バウティスタの順となります。

画像: うまく2番手争いがごちゃごちゃしている間に逃げたかったな、レイ

うまく2番手争いがごちゃごちゃしている間に逃げたかったな、レイ

 それでも、やはりストレートスピードでライバルを圧倒するバウティスタが、まず翌周にロウズを逆転し、逃げかけていたレイを追うことになります。2番手争いがゴチャゴチャしている間にトップが逃げるのは定石。レイはこの間にバウティスタを引き離したかったところですが、最大1秒強ほどしか差をつけることができず、バウティスタがジリジリとレイの背後に接近。7周くらいかけてバウティスタがトップに浮上すると、レース残り半分ほどを、2番手レイをジリジリと引き離しながらバウティスタが独走! 結局、レイに8秒以上の差をつけて、バウティスタがタイ大会のレース1を圧勝! これで開幕戦からの連勝記録を「4」に伸ばして、あす日曜のレース2=スーパーポールレース、そしてレース3に臨むことになりました。

画像: 開幕戦よりもマシンが安定していたように見えたパニガーレV4R

開幕戦よりもマシンが安定していたように見えたパニガーレV4R

 しかし、バウ速いなー! パニガーレV4Rが速いのはもちろん、オーストラリアよりもマシンの挙動が安定していて、ロングストレートからヘアピン、その繰り返し――という感じのチャーンサーキットでも、うまくマシンが安定して曲がって、止まっていました。開幕戦では、ストレートこそ驚速でしたが、ブレーキングでよれ、立ち上がりで振られ、でもストレートの圧倒的速さで誰も追いつけない、という展開に見えたんですが、タイではもっとマシンも詰められていましたね。

画像: ヤマハ内のトップ争いがそのまま3位争いに 今回のヤマハ勢トップ=3位はロウズ!

ヤマハ内のトップ争いがそのまま3位争いに 今回のヤマハ勢トップ=3位はロウズ!

 トップ2台に6秒以上と、大きく引き離されてしまった3番手以下には、ロウズ、vd・マークのヤマハ勢が続き、5位にはそのヤマハ勢のひとりであるメランドリとの接近戦を制したハスラムが入りました! この「3位争い」が、そのまま去年の優勝争いに近いですね。WSBKにバウティスタ+パニガーレV4Rというエイリアンが混入して、レイがもう1ランク覚醒しちゃった感じです。それでもまだ追いついていないんだから、バウティスタがどれほどのものか、わかろうってものです。

 明日もアルバロvsジョナサン、そこにヤマハ勢が続く…という展開になっちゃうんでしょうか。そろそろレイの反撃が始まりそうな気がするのです。

画像: 3番手争いにヤマハが4台います! これが今年のヤマハの層の厚さ!

3番手争いにヤマハが4台います! これが今年のヤマハの層の厚さ!

■■■■■■■■■■■レース1結果■■■■■■■■■■■
1 アルバロ・バウティスタ     ドゥカティ 31m06.051
2 ジョナサン・レイ        カワサキ  +8.217s
3 アレックス・ロウズ       ヤマハ   +14.155s
4 マイケル・ファン・デル・マーク  ヤマハ   +14.623s
5 レオン・ハスラム        カワサキ  +18.554s
6 マルコ・メランドリ       ヤマハ   +18.681s
7 サンドロ・コルセテ       ヤマハ   +25.603s
8 マイケル・リナルディ      ドゥカティ +27.627s
9 トム・サイクス         BMW    +28.789s
10 トプラック・ラガリオル     カワサキ  +32.153s

Photos/wsbk.com 文責/中村浩史

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