扱いやすさと優しさに優れたパッケージング

F750GSはBMWがミドルレンジに投入したオールラウンドアドベンチャー。オフ指向の強いF850GSとフレームやエンシンを共用する兄弟モデルだ。

ネーミングこそ750だが、排気量は同じ853㏄。ただ、エンジンチューンが異なりパワーは77HP。

サスペンションもESAなしで、オンロード指向のスタンダードバージョンと見ていいだろう。

画像1: 扱いやすさと優しさに優れたパッケージング

ただし、誤解してはいけない。このモデルは単にプライスを抑えた「入門グレード」ではないのだ。

剛性の高いキャストホイールの採用とフロントの110幅の19インチタイヤによって、接地性は完全にオンモデル。

サスペンションセッティングは前後とも非常にソフトで、オフモデル的なしなやかな動きをする。

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このよく動く足のお陰で、普通のツーリングスポーツだとシートから衝撃が伝わりそうな段差や路面の荒れを見事に吸収して、しっとりと乗り越える。

とはいえ、オフロードもこなせるGSでチャレンジするような凸凹を通過する時にはサスが底付きすることもあるので、そこはわきまえる必要がある。

新エンジンは先代のF800系より振動が少なく、このサスの動きとあわせて、乗り心地は快適な大型ツアラーにもひけをとらない。

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欧州では日本の高速道路での法定速度プラス40㎞/hくらいでの巡航を想定しているようで、この辺りの振動が少なくパワーの立ち上がり方もリニア。

ライディングモードを「ロード」でも「ダイナミック」にしても、力が増し始めるのは5000回転強から。

リッタークラスと同行していても、スロットル操作だけで追越し加速についていけると思う。ストレスのない高速移動も可能だ。

ちなみに減速比はF850GSと同じなので、100㎞/hの6速回転数は3750回転。十分な力と静粛性を両立している。

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また、この750は、大柄なモデルになりがちな本格アドベンチャーの中でスリムで車高も低め。シート高は815㎜だが、小柄なライダーに優しい770㎜のローシートも選べ、これが車体をさらに低く感じさせる。

足も着きやすく、狭い道でのUターンや街中での取り回しもしやすい。

このF750GSはオン指向の強い、快適で取り回しやすいアドベンチャー。

フラットダートくらい平気でこなすし、何より上級GSと変わらないクオリティの高さがある。

侮れない実力を持った1台なのだ。

SPECIFICATION
全長×全幅×全高 2255×922×1225mm
ホイールベース 1559㎜
シート高 815㎜
最低地上高 NA
車両重量 216㎏
エンジン形式 水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
総排気量 853㏄
ボア×ストローク/圧縮比 84×77㎜/12.7
最高出力 77HP/7500rpm
最大トルク 8.46㎏-m/6000rpm
燃料供給方式/燃料タンク容量 FI/15L
キャスター角/トレール量 63度/104.5㎜
変速機形式 6速リターン
ブレーキ形式 前・後 φ305㎜ダブルディスク・φ265㎜ディスク
タイヤサイズ 前・後 110/80R19・150/70R17

PHOTO:南 孝幸 TEXT:宮崎 敬一郎/本誌編集部

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