ランエボと言えば三菱自動車の一番トガった部分を担ったクルマだ。当時としてはハイパワーなエンジンと、常に最新のフルタイム4WDシステムを搭載。見かけはセダンだが紛れもないスーパーカーだったランエボの歴史を振り返ってみたい。まずは初代ランサーエボリューションから。

センセーショナルなデビューを飾った初代エボ

「ランサーエボリューション(1992年)」。WRC(世界ラリー選手権)では1980年代後半、4WDマシンの全盛時代に入っていた。日本からもミツビシ、スバル、日産、トヨタなど主要メーカーが参戦していた。

画像: 1987年、フルタイム4WDのギャランVR-4が発売された。WRC制覇を目指したランエボの誕生のきっかけとなった。

1987年、フルタイム4WDのギャランVR-4が発売された。WRC制覇を目指したランエボの誕生のきっかけとなった。

それにともない市販車もハイパワー4WDがブームとなる時代であった。WRCがより市販モデルに近い改造範囲を持ったグループAマシンで争われることとなったのも拍車をかけた。

画像: ギャランVR-4は4G63型DOHC直列4気筒16バルブエンジンに、インタークーラーターボを装着しノーマルで205psを発揮した。センターデフにビスカスLSDを入れたフルタイム4WD車だった。

ギャランVR-4は4G63型DOHC直列4気筒16バルブエンジンに、インタークーラーターボを装着しノーマルで205psを発揮した。センターデフにビスカスLSDを入れたフルタイム4WD車だった。

それまでミツビシはギャランVR-4で戦っていた。当時の日本では先進的なフルタイム4WDシステムに、DOHCターボエンジンを搭載するという、当時としては最強スペックを誇ったマシンだった。

画像: 当時としては大型のリアウイング、フロントバンパー一体型スポイラー、インタークーラーなどの装着で盛り上がったボンネットなど、おとなしいセダンだったランサーがエボリューション(進化)を遂げた。

当時としては大型のリアウイング、フロントバンパー一体型スポイラー、インタークーラーなどの装着で盛り上がったボンネットなど、おとなしいセダンだったランサーがエボリューション(進化)を遂げた。

そのエンジンと駆動系を、さらにコンパクトなボディに搭載して1992年に登場したのが「ランサーエボリューション(以下ランエボ)」だ。4G63型エンジンは、2Lターボとしてはトップクラスのパワーとトルクを発揮。鋳鉄製のシリンダーブロックを採用し、信頼性、耐久性が抜群のユニットだった。

画像: 1993年、WRCにミツビシチームからランサーエボリューションが投入された。テクニカルなラリーコースで、コンパクトなボディが真価を発揮し、デビュー戦は総合4位となった。

1993年、WRCにミツビシチームからランサーエボリューションが投入された。テクニカルなラリーコースで、コンパクトなボディが真価を発揮し、デビュー戦は総合4位となった。

駆動系もギャランから受け継いだ4WDシステムで、センターデフにはLSDとしての役割を果たすビスカスカップリングが装備され、高いトラクション性能を誇るクルマとなった。(文:若槻幸治郎)

ランサーエボリューション 主要諸元(1992年)

●全長×全幅×全高:4310×1695×1395mm
●ホイールベース:2500mm
●車重:1240(1170)kg
●エンジン型式・種類:4G63インタークーラーターボ・DOHC[16V]直列4気筒
●排気量:1997㏄
●最高出力:250ps/6000rpm
●最大トルク:31.5kgm/3000rpm
※( )内はRS

画像: ランサーエボリューションの進化は、ホリデーオート2019年1月号にも掲載されています。

ランサーエボリューションの進化は、ホリデーオート2019年1月号にも掲載されています。

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