大きなサイズを感じさせない自在なフットワークに好印象

「チーフテン」はインディアンのトップカテゴリーエンジン、1811㏄の空冷Vツインを搭載するクルーザー。インディアンには、最上級グレードに「ロードマスター」という豪華なフル装備ツアラーがあるが、このチーフテンシリーズには、それに近い装備のツアラーから少し身軽なクルーザーまで、様々なバリエーションが用意されている。

今回試乗したのは「ダークホース」。迫力ある超大排気量バガーをワイルドに、できるだけ気楽に使いたい、といったライダー向けのモデルだ。

2019年モデルから、その迫力満点のエンジンにオーバーヒート防止のため気筒休止システムを追加。さらにドライバビリティに関わるエンジンマネージメントも変更し、足まわりのリセッティングも施されている。

サスについてはバネが強化されて、スポーツクルーザー的な機動がしやすくなったそうだが、感覚的には減衰力の強化に近い。フロントのしっかりした接地感が、これまでよりずっと増している。減速しながら寝かし込んだり、波状に荒れた路面での落ち着きもいい。そのフロントに対してリアはとってもしっとりとしていて、衝撃を良く吸収し、乗り心地はこれまでより良くなっている。決して硬くなってはいない。

画像: 「ダークホース」はスポーク部に切削加工を施したブラック仕上げのホイールに、フロントフォークもブラックアウトしたものを採用する。

「ダークホース」はスポーク部に切削加工を施したブラック仕上げのホイールに、フロントフォークもブラックアウトしたものを採用する。

エンジンは鼓動感、排気音も力強いが、意外なほどスムーズで、扱いやすく仕上げられている。また、パワーモードを「スポーツ」にすると、いわゆる低中速型のビッグツインでありながら、3500回転以上で吹けが軽くなり、パワーも一段と力強くなる。リッタークラスのビンテージスポーツに乗るような感覚で操れるのが魅力だ。

画像: エンジンは今回から気筒休止機構を採用。外気温15度以上で車両が停止すると、後部バンクを休止させてオーバーヒートを防ぐ機構だ。

エンジンは今回から気筒休止機構を採用。外気温15度以上で車両が停止すると、後部バンクを休止させてオーバーヒートを防ぐ機構だ。

ハンドリングには大柄な車体サイズなりの重さがあるが、このサイズにしてはダイレクトな応答をする。防振構造のために車体にラバーマウントが多用されたりしていないおかげだろう。その分、フレームは適度にしなやかで強靭。弟分のスカウトシリーズのような運動性能を夢見るのは筋違いだが、なかなか動きのいいクルーザーに仕上がっている。

チーフテンには、高級大型クルーザーとして必要な装備は全て整っているし、造りも上質。でも過度に豪華すぎる装飾はなく、バガーらしく精悍で、乗り心地が良くて扱いやすく、パワフルな走りまでできる。ほどよい上質さと使い勝手の良さが好印象を与える、魅力あるモデルと言っていいだろう。

SPECIFICATION
全長x全幅×全高 2506x1000x1385㎜
ホイールベース 1668㎜
シート高 650㎜
最低地上高 142㎜
車両重量 375㎏
エンジン形式 空冷4ストOHV2バルブV型2気筒
総排気量 1811㏄
ボア×ストローク 101x113㎜
圧縮比 9.5
最高出力 NA
最大トルク 16.5㎏-m/3000rpm
燃料供給方式 FI
燃料タンク容量 20.8L
レイク角/トレール量 25度/150㎜
変速機形式 6速リターン
ブレーキ形式 前・後 φ300㎜ダブルディスク・φ300㎜ディスク
タイヤサイズ 前・後 130/60ー19・180/60ー16

公式サイト

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