2018シーズンのMotoGP王者になったマルク・マルケス(ホンダ)ですが、彼は2019シーズン、チャンピオンナンバーの「1」を彼のホンダRC213Vにつけるそうです。ビジネス的要素の強いパーソナルナンバー全盛の今、ちょっと新鮮です!

パーソナルナンバーのはしり・・・

MotoGPクラスが始まる2002年より前の世界ロードレース選手権では、チャンピオンになったライダーはゼッケン「1」を翌年に使うことが慣例として定着していました。

そして今、MotoGPクラスは各ライダーのパーソナルナンバーが全盛です。バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)の「46」、マルク・マルケス(ホンダ)の「93」、ホルヘ・ロレンソ(来期よりホンダ)の「99」などがそれにあたります。

パーソナルナンバーのはしり・・・と言われているのは、1976、1977年にスズキで500ccクラス王者に輝いたバリー・シーンです。彼は「7」にこだわり、チャンピオンになった翌シーズンも「7」を使用しました。まぁ彼は泊まるホテルの部屋番号など、サーキット外の日常生活でも徹底的に「7」にこだわったというエピソードのとおり、かなり「7」を使うことに信念があったわけです。

画像: キャリア晩年のころのB.シーン(スズキ)。 www.redbull.com

キャリア晩年のころのB.シーン(スズキ)。

www.redbull.com

最高峰クラスで最後に「1」を使ったのは・・・?

シーンの時代の次に、パーソナルナンバーにこだわったライダーといえばケビン・シュワンツ(スズキ)の名があがるでしょう。彼は米AMA時代から使っていた「34」を使い続けましたが、500ccクラスチャンピオンになった1993年の翌年には「1」を使いました(ただし、「1」のなかに小さく「34」が入れたりしていましたけど)。

画像: 1994年英国GPで優勝したK.シュワンツ(スズキ)。 www.motogp.com

1994年英国GPで優勝したK.シュワンツ(スズキ)。

www.motogp.com

その後、500ccクラスでロッシが初タイトルを獲得した2001年以降、ロッシがチャンピオン獲得した次の年も「46」を使い続けたこともあり、最高峰クラスのMotoGPではチャンピオンがパーソナルナンバーを使い続けることが定着していきました。

「VR46」とか「MM93」とかは彼らのブランドにもなっていますので、高度にビジネス化した今のMotoGPでパーソナルナンバーを使い続けるのは、仕方ないことなのかもしれませんね。今のところ「1」を使ったMotoGPクラスチャンピオンは、2007年(ドゥカティ)、2011年(ホンダ)でタイトルを獲得したケーシー・ストーナーが最後です。そのほかではホルヘ・ロレンソは、ヤマハ時代の2011年にゼッケン1を使ってますね。

画像: 異なるメーカーでMotoGP王者になったC.ストーナー。 www.redbull.com

異なるメーカーでMotoGP王者になったC.ストーナー。

www.redbull.com
画像: 2011年のJ.ロレンソ(ヤマハ)。ゼッケン「1」が、彼のイニシャルの「JL」になっているのに注目! ja.wikipedia.org

2011年のJ.ロレンソ(ヤマハ)。ゼッケン「1」が、彼のイニシャルの「JL」になっているのに注目!

ja.wikipedia.org

そんなわけですのでパーソナルナンバー全盛の今、マルケスが「93」を使うのではなく、チャンピオンしか使えない「1」を2019年シーズンに使うとなると、これはちょっとしたトピックになりますね。「1」をつけたマルケスが、2019年シーズンに「1」を防衛できるか・・・注目しましょう!

*追記
12月28日は、“El Día de los santos Inocentes”(無邪気な子供たちの日)というスペイン版エイプリル・フールの日になっています。ですから、12月28日付のこのTwitterのTweetは「ウソ」ということでした。マルケス本人も、ツイッターで種明かししています(苦笑)。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.