街道に潜むダークトーン

フェアリングを持たないSならではのマッシブなスタイリングを引き締めつつ、その陰影で隆々とした表情を浮かび上がらせるブラックモノトーン仕様。高品質の機能部品が醸し出す躍動感と、駄肉を削ぎ落とし力がこもった一体感は、俊足機敏なキャラクターも相まり、その姿は獲物を捕らえんとする黒豹の様である。

画像: 街道に潜むダークトーン

加速していく自分が本当の自分なのかも?

 いつの間にか機嫌を伺う事に必死になっていた自分がいた。自分に自信が持てないからとか、自分を良く見せたいからではなく、ただただなんとなく和を乱さない、丸く収めるために臆病になっていたのかもしれない。社会人としては当たり前でしょ? でも、だから、本当の自分を表に出す事がなくなっていたのかも? むしろ出す必要性も感じなかったけど。

 バイクの後ろに乗せてもらった時に、なにかが自分の中で弾けたのを感じた。躍動感に溢れ、道を切り開き進んでいく感じは、今までの生活を一変させるほどのインパクトだった。

 そんな私が選んだのは、高速道路は乗れないけどタフで愛着の湧くサイズのGSX -S125ABS。街の流れを先導するくらいの俊足スプリンターが、どことなくおっとりとしていた私を変えてくれた気がした。でも、人の顔色を伺う事、和を乱さない事、それらは一旦道に出ると、交通コミュニケーションでもゼッタイに必要だってこともわかった。まだまだ、勉強不足かもしれないけど、GSX -S125ABSと走りながら対話して、ドンドン突き進んでいって見たことのない自分を見てみたい!

画像: 加速していく自分が本当の自分なのかも?

「R」遺伝子を継承するSシリーズ最小モデル。

アップライトポジションで軽量な車体は、アーバンライフでは大きな強みに。

 「街道スプリンター」の異名をとるほど、突き詰められたスポーツ性能は、時に熱く、時に鋭く呼応してくれて、常に寄り添う相棒といった雰囲気でとても頼りになる。奇をてらったギミックは存在せず、真っ向勝負で「街乗り」を追求したスタイリングとともに、毎日の何気ない走りで語り合えるような一体感を生む。

 17インチホイール採用のフルサイズの車体だが、ストレスなく高回転域まで回り速度を上昇させるエンジンにより、大きく感じてしまったイメージはどこかに吹き飛んでしまった。さすが、GSX-R125 ABSにも採用されているだけあって、本気度数が高めの仕上がりをみせ、一昔前では考えられないほどのパフォーマンスを発揮する。幹線道路に於いても、車の流れをリードする事は容易い事だろう。

 また、優雅に流す時には、単気筒ならではの路面を掻き蹴るフィーリングも残しつつ、トルクフルで贅沢なクルージングを可能にしてくれる。 取りまわしに配慮されたかの様なアップライトなハンドルポジションは、狭い路地裏や、窮屈な駐輪場へのアプローチで恩恵にあやかれるというもの。狭小エリアを往く機会の多いアーバンライダーにとって、取り回しの良さは重要なファクターである事に間違いないだろう。

画像: アップライトポジションで軽量な車体は、アーバンライフでは大きな強みに。

SUZUKI GSX-S125ABS

価格=35万4,240円(税込)

個性的なスーパーネイキッドとして人気のGSX-Sシリーズ、その最小排気量モデルとしてデビューしたのがGSX-S125 ABSだ。GSX-R125 ABSと同時に開発され、DOHC水冷単気筒エンジンや、スリムで軽量なスチール製のダイヤモンドフレームなど、軽快な走りを生み出す主要パーツは両車共通。GSX-S125ABSは、GSX-Sシリーズらしい個性的なスタイルと、アップハンドルによる前傾の少ないポジションと合わせ、ストリートに最適な入門スポーツモデルとして注目されている。

画像1: 価格=35万4,240円(税込)

GSX-Sシリーズらしい低く構えたフロントカウルの先端に、特徴的な縦型2灯のLEDヘッドライトを装備。切れ長のポジションランプを組み合わせて幅を感じさせるデザインとすることで、ノーズの低さも強調している。

画像2: 価格=35万4,240円(税込)

全長×全幅×全高 2000×745×1035 ホイールベース 1300 シート高 785 車両重量 133kg エンジン形式 水冷4ストローク単気筒DOHC4バル 総排気量 124cc ボア×ストローク 62×41.2 最高出力 15PS/10000rpm 最大トルク 1.1kgm/8000rpm 燃料供給方式 FI 燃料タンク容量 11L 変速機形式 6速リターン タイヤサイズ前・後 90/80-17130/70-17 価格 354240円(税込)

撮影:柴田直行 モデル:美環 文:小松信夫/編集部 ウエア協力:AraiHelmet KADOYA J-AMBLE

GOGGLE (ゴーグル) 2019年2月号 [雑誌]

モーターマガジン社 (2018-12-22)
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