"バハ・ポルタレグレ500"というイベントをご存知ですか?
このGSX-R1000が参加したのは、「バハ・ポルタレグレ500」というイベントです。ポルトガルのポルタレグレ県で行われているこのオフロードイベントは1987年に初開催された、30年ほどの歴史を持つ競技会です。
ジル・ラレー、ステファン・ペテランセル、そしてリシャール・サンクなど、パリダカで活躍した名手も数多く参加したことのあるこのイベントは、毎年2&4輪の競技車両が数多く集い、400kmのオフロードコースを2周するという過酷なレースを戦う・・・という内容です。
過去のロレンスの記事で、スズキGSX-R1000改のオフロードバイクを紹介したこともありますけど、今回紹介するのは極めて"ガチ"な姿勢でバハ・ポルタレグレ500に参加した"マジ"車両です(笑)。

R.ドミンゴスが乗るスズキGSX-R1000エンデューロレーサー! ご覧のとおり、ちゃんとフルフェアリングを身にまとったままの「ほとんどオリジナル」状態です。
www.bajaportalegre500.comこのGSX-R1000を駆ったのは、地元ポルタレグレの常連ライダーであるリカルド・ドミンゴス。サスペンション、ハンドルまわりなどはちょっと手を入れてますが、「なるべくオリジナルに近い状態のマシンを、ゴールまで運びたい」というドミンゴスの考えどおり、大改造を施されているわけではありません。
その熱い走りを動画でご確認ください!
公道セクションもあるのでちゃんと保安部品を備えたこのモンスターで、ドミンゴスは217.1kmで競われる「ホビークラス」に参戦。一番彼がレース中に気をつけたのは、大きな穴は避けて走る・・・ということだそうです。それもそのはず、軽量なアルミホイールが路面の衝撃でダメージを受けると、完走することが難しくなりますからね・・・。
大胆かつ慎重なレース運びで、ドミンゴスは見事に46台中27位というリザルトを残しました。サスペンションストロークは80mmくらいと、今日標準的なオフロードマシンのそれの1/3にも満たない量ですが、それでも走行動画をみるとなかなかの好ペースで彼が走っていることがわかります。

途中でリアショックユニットはほとんど「死んでいた」状態だったそうですが、なんとか無事にゴールまで走り抜いたR.ドミンゴス。彼の奮闘に、観衆は惜しみない喝采を捧げました。
www.bajaportalegre500.comまさにアドベンチャーと呼ぶにふさわしい彼のチャレンジの断片を、動画でご確認ください!
Completando la Baja Portalegre con Suzuki GSX-R1000
youtu.be