日本の名車のひとつに数えられるスカイライン GT-R。その伝説に触れることのできる場所がある。初代スカイライン GT-R(ハードトップ:KPGC10)に会うために「プリンス&スカイライン ミュウジアム」に行ってきた。(Motor Magazine 2017年8月号より)

市販車にレース用エンジンを搭載し「羊の皮を被った狼」と呼ばれる

初代スカイライン GT-Rは4ドアセダン(PGC10)で1969年2月に登場。R380用エンジンのデチューン版であるS20型2L直6DOHC24Vの160psを搭載し、5速MTを介してゼロヨン16.1秒、最高速200km/hを誇った。1969年5月のJAF-GPには、早くもこの4ドアセダンでレースデビューしている。

その後、70年10月にホイールベースを70mm短縮した2ドアHT(ハードトップ:KPGC10)が登場するとレースしようをこれに変更。これにより運動性能がさらに高まり、リアにはオーバーフェンダーを備えるようになった。

こうしてスカイライン GT-Rはレースシーンの主役となり、72年までに52勝を挙げることになる。プリンス&スカイライン ミュウジアムに展示されているスカイライン GT-Rはこの2ドアハードトップ(KPGC10:写真左)。

1972年9月にスカイラインは通称「ケンメリ」にフルチェンジ。その翌年73年1月にはレースに参戦すべく、S20型を搭載して前後オーバーフェンダーを備えた2ドアハードトップのGT-R(KPGC110:写真右)が登場した。だが、実際にレースに出ることもなく、わずか197台で生産を終える幻のモデルとなってしまった。

画像: 初代スカイラインGT-R KPGC10型のインパネ。強いGT-Rのイメージが漂う。

初代スカイラインGT-R KPGC10型のインパネ。強いGT-Rのイメージが漂う。

画像: 2L直6気筒S20型エンジン。キャブレターはミクニ ソレックスを3基装備する。

2L直6気筒S20型エンジン。キャブレターはミクニ ソレックスを3基装備する。

スカイライン GT-R(1972年式 KPGC10)主要諸元

●全長4330×1665×1370mm●ホイールベース2570mm●エンジン 直列6気筒●排気量1989cc●最高出力160ps/7000rpm●最大トルク17.6kgm/5600rpm●車両重量1100kg 

プリンス&スカイライン ミュウジアム

プリンスとスカイラインファンの間で「聖地」とされる博物館。ここではプリンスとスカイラインの歴史をつぶさに見ることができる。名誉館長は伊藤修令氏、顧問には渡邊衡三氏と、「スカイライン」とは切っても切れない縁のあるふたりがバックアップすることでも知られる。長野県岡谷市「鳥居平やまびこ公園」の広大な敷地の一角にある。

画像1: プリンス&スカイライン ミュウジアム
画像2: プリンス&スカイライン ミュウジアム

●住所:長野県岡谷市字内山4769-14 岡谷市 鳥居平やまびこ公園内 
●入館料:おとな(高校生以上)1000円/こども(小・中学生)200円ほか
●開館時間:9:30〜17:00(受付は16:30まで) 
●定休日:火曜日、冬季休業など(平成30年11月12日(月)〜休館:公式HPにて確認してください) 
●駐車場:あり
●問い合わせ先:岡谷市鳥居平やまびこ公園 ☎ 0266-22-6313/直通:☎ 0266-22-6578
●電車でのアクセス:JR中央東線 岡谷駅下車 タクシーで約5分●クルマでのアクセス:長野自動車道 岡谷I.C.より約5分
●展示車両は入れ替わる場合あり。

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