年間100本以上の映画を鑑賞する筆者が独自視点で今からでも・今だからこそ観るべき映画を紹介。今回の100分の1の映画は、大切なルーシーおばさん(クマ)の誕生日プレゼントを買おうと頑張ったばかりに無実の罪で投獄されてしまったパディントン・ブラウン(クマ)と、パディントンを救う方法を必死に探すブラウン一家(人間)のハートフルドラマ『パディントン2』。

正しく教育されることってとっても大事。礼儀正しく育てられたクマ、パディントンの冒険

パディントンは危うく滝つぼに落ちそうなところを助けてくれた、クマの老夫婦に育てられた。夫には先立たれたもののルーシーおばさんは血の繋がった子供ようにパディントンを愛し、パディントンを品行方正なクマに育てあげる。このことが、本作における全ての感動の素になっていることを強調しておきたい。
成長して少年となったパディントンは、ルーシーおばさんが一度は行ってみたいと切望していたロンドンに単身やってきて、運良く心優しいブラウン一家に家族として受け入れられるが、それもこれもパディントンが可愛いだけでなく、常に紳士のように行儀よく行動できたからだ。

もちろんまだ子グマであるうえに、そこはクマだから、人間社会にあって思いも寄らない失敗をしたりはするが、それでも皆から愛されるのは”クマだから”ではなく、彼が愛情深く育てられ、誰に対しても礼儀正しく振る舞えるからこそなのだ。

パディントンはとても愛らしいクマであるが、人間の子供であったとしても、彼なら多くの人たちに受け入れられる。ちゃんと親(パディントンの場合は実の親ではなく育ての親であるが)から愛情を受けて、でも甘やかされることなく正しい教育を受けて育つということは、ことかように大切なことなのである。

大切な人のために頑張る。大切な人を失望させないように振る舞う。そんなパディントンを応援しよう。

第1作でロンドンにやってきて、ブラウン一家に家族として受け入れられ、幸せになったパディントン。彼は大恩あるルーシーおばさんの100歳の誕生日に、飛び出す絵本を贈ることを決意する。その絵本はロンドンの著名な観光地をたくさん紹介しており、この絵本を見れば彼女が夢見たロンドンにきたような気分になれるはず、パディントンはそう思ったのだ。

ところがその絵本が実は、ある人物が隠した財宝のありかを示す"地図"であったことから、パディントンはトラブルに巻き込まれてしまう。財宝を探す悪人によって絵本は盗まれてしまうのだが、パディントンはその犯人と誤解されて刑務所に入れられてしまうのである。

刑務所にはたくさんの凶悪な犯罪者たちが収容されていたが、パディントンはその愛らしさと持ち前の礼儀正しさで徐々に友人を増やしていく。そしてその間にブラウン一家が総出でパディントンの無実を晴らすために懸命に真犯人を探すのだ。

絵本を盗む悪党を英国のラブコメの帝王ヒュー・グラントが愛嬌たっぷりに演じているのも見所だが、やはりどんな逆境にあっても紳士的な態度を忘れないパディントンの可愛さが良い。
繰り返すが、子供には愛情を注ぐとともに、きちんとした教育をすることがとても大事なことだと、本作を観終わったら誰もが思うに違いない。

画像: 映画『パディントン2』予告篇(60秒) youtu.be

映画『パディントン2』予告篇(60秒)

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