2019年7月4日編集部追記:統計数値の表現方法に一部誤りがありましたので修正しました。
警察庁交通局運転免許課調べによると、平成30年時点でのバイクの免許保有者数は、大型免許所持者9,126,995人、普通二輪免許所持者は10,116,497人。つまり、普通自動二輪免許所持者は圧倒的に多いという結果がでています。
普通自動二輪免許で乗れるバイクってどんな種類があるの?大型二輪免許とのちがいがいまいちよくわからないけどいまさら人には聞けない……。そんな方に向けて、これを機にいろいろと探ってみたのでお教えしたいと思います。
そもそも普通二輪免許って?
通称「中免」や「中型バイク免許」と呼ばれるバイクの免許は正式名称を「普通自動二輪免許」といい、この免許で400ccまでの全てのバイクに乗ることが出来ます。
普通自動二輪免許で乗れるバイクは排気量400cc以下の車両を指します。原付以上でポピュラーなクラスでいうと、150cc、250cc、400ccの3種類が挙げられます。このクラスのバイクは125cc以下の「原付」や「小型バイク」と呼ばれるものと比べると、高速に乗ることができる上、車体が大きいものも増えます。
中型クラスのバイクはパワーもあるため、通勤、通学だけではなくツーリングなどの長距離運転にも適している車両がたくさんあります。
大型バイクはライダーの操縦テクニックもそれなりに必要とされるため「まずは中型バイクで経験を積みたい。でも高速も乗りたいし、さらに実用性だけにとどまらず、楽しみとしてのバイクも味わいたい!」と考える人は、複数あるバイク免許の中で普通自動二輪免許を選ぶのではないでしょうか。
いつかは憧れの大型バイクに……という方、中型でも車両によっては大型バイクと見分けがつかないほど迫力ある車種も多くありますよ♪
ちなみに、「バイクの免許を持っている」と話すと一般的には「普通自動二輪免許以上を所持している」と認識されることが多いです。それ以下の免許は「原付免許・原付二種免許を持っている」という表現で説明することが多いですよ。
中型は費用も抑えられる!大型は車検があるけど中型はないんです。
実は「大型の免許を取ったけど、中型に乗ってるよ!」と言うライダーも多く存在しているんです。なぜそんなに中型バイクは愛されているのでしょうか。それは使いやすさの他にも「所持しやすい!」と言うことが挙げられます。
250ccまでなら車検も不要!
実は、中型バイクの中でも人気の高い250ccクラスまでのバイクは車検を受ける必要がありません!
※250cc以上は車検を受ける必要がありますが、250ccと表記されているバイクは正式には249cc以下です
バイクの車検費用は依頼するバイク屋さんによって異なりますが、トータルで4万円~5万円が相場です。この金額相場は法定費用と整備費用を合わせた金額の平均ですので、整備費用が安いバイク屋さんに依頼すると車検費用を安くすることもできますが、大体このぐらいはかかってきます。
2年に1回の車検ですが、忘れた頃にやってくる5万円の出費がないのはとっても嬉しいですよね!
車検がないバイクなら、浮いたお金で新しいライディングウェアやへルメットを購入するのもいいですよね!
年間の維持費はこんなに違う!
車検に加え、保険やガソリン代も含めると大型バイクと中型バイクではどれぐらい年間の維持費が違うのか気になりますよね。編集者調べによると126cc〜400ccの中型バイクでおよそ14万円〜18万円程度。750cc〜1000ccの大型バイクで19万円〜24万円程度でした。人気の高い250ccでは14万円前後なので、大型バイクに比べて年間最大10万円近く維持費を抑えられることになるんです!
車体価格もお手頃!
中型バイクには見た目や機能性も充実しているにも関わらず、大型と比べると手頃な価格のものが多いのも嬉しいポイント。
HONDAの大型バイクは70万円台〜ですが、中型バイクは30万円台〜あるんです!大人気HONDA CB シリーズは大型では90万円台〜150万円台ですが、250ccでは50万円台と、最大100万円の差があるんです!

HONDA公式サイトより/CB250R /税込503,280円
www.honda.co.jp上記写真はCB250R。どうです?お手頃なバイクとは思えないこんなかっこ良いバイクもあるんですよ!
なんてったって扱いやすい!
中型バイクが人気の理由には"扱いやすさ"も挙げられます!小柄な体型の方や、女性には平均200キロ前後の大型バイクを扱うのは大変ですが、中型バイクの中でも特に250ccは150キロ前後のバイクも多く、女性でも扱いやすい重さなんです。
本メディアで連載をしている女性ライダーの西田望見さんも250ccのバイク"ホンダレブル250"に乗っていますよ♪