年間100本以上の映画を鑑賞する筆者が独自視点で今からでも・今だからこそ見るべき映画を紹介。
祖父の代から続く採掘会社の潰しかけていたケニー(マシュー・マコノヒー)は、巨大金脈を発見して見事会社を立て直すが、一夜にしてその栄光は消え失せる羽目になる。実話に基づく事件(Bre-X騒動)を映画化。

実話に基づくストーリー

主人公ケニー・ウェルスは、祖父がネバダの山で一から育てた鉱山から始まったワショー社の三代目。しかし、いまやワショー社の株価は低迷し、屑株とまで蔑まれるような体たらくにまで陥っていた。
家も抵当に取られ、銀行からの融資も断られ、いよいよ倒産か?という絶体絶命のとき、彼は非常にリアルな夢を見る。それはインドネシアで巨大な金鉱を掘り当てる、というものだった。

その夢を信じた(信じるほかなかった)ケニーは翌日なけなしの金を叩いてインドネシアに飛び、現地で調査をしていた馴染みの地質学者マイケルと会う。
「金はある」彼の言葉と自分の直感を信じたケニーはかろうじて資金を集め、採掘を開始し、そして予想と願望通り史上最大級の巨大金鉱を掘り当てる。一夜にして莫大な資産と名声を取り戻したケニーは有頂天になるが、実はそこからこそ真の彼の苦闘の日々が始まるとは、夢にも思わなかった・・・。

果たしてケニーとワショー社の運命は?

芸達者で男臭い配役が好感

本作ではマシュー・マコノヒーが、落ちぶれた天才ケニーを楽しげに演じている。相棒として金脈を掘り当てる地質学者マイケルには『ハンズ・オブ・ストーン』で拳雄ロベルト・デュランを演じたエドガー・ラミレス、さらに『ストレイン 沈黙のエクリプス』の主人公エフに扮したコリー・ストールが、復活したケニーにさらなる儲け話を持ち込む投資銀行の凄腕バンカー ブライアンを演じてる。

特に主人公のケニー役のマシュー・マコノヒーは薄い頭髪とでっぷりとした腹を持て余す無様な中年男を演じるため、頭髪を剃り、20Kgも増量したという。もう一度会社を立て直し、復活するという執念を持ったケニーのギラギラとした眼差しを見事に演じきっているのがすごい。

映画そのものはある意味サスペンスであるが、ボロボロかつヨレヨレにまで落ちぶれた男が、プライドと執念を捨てずに勝負に挑む前半は、男なら(女でもたぶんw)必ず気分を高揚させる勢いとパワーを楽しめるはずだ。

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『ゴールド/金塊の行方』2018年2月7日Blu-ray&DVD発売/同日DVDレンタル開始

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