年間100本以上の映画を鑑賞する筆者が独自視点で今からでも・今だからこそ見るべき映画を紹介。
今回はDCコミックのスーパースター、バットマンが日本の戦国時代にタイムスリップしてしまう設定が新しい、『ニンジャバットマン』。2018年6月15日(金) 劇場公開予定だ。
Batman and all related characters and elements are trademarks of and ©DC Comics. © Warner Bros. Japan LLC

正義の味方も悪党も・・おなじみのキャラが大集合

超高知能を持つモンスターゴリラのグロットの実験によってタイムスリップしたバットマンら正義の味方たちと、同じくタイムスリップしたジョーカーら悪党たちが繰り広げる激闘を、日本の超優秀アニメクリエーターたちがスリリングに映像化。

舞台は日本の戦国時代。各地の有力大名に成り代わったジョーカー、トゥーフェイスらバットマンシリーズではおなじみの極悪人たちが、覇権争いをしている。
まさに荒れに荒れた世界に、彼らから少し遅れてこの時代にやってきたバットマンは、日本を生き地獄に変容させようとするジョーカーらの悪巧みを阻止しようと奮闘する。

本作では、ブルース・ウェインのバットマンはもちろん、執事のアルフレッドや歴代ロビンたち(初代は成長してナイトウィングになり、2代目ロビンはレッド・フードになる。DCファンならおなじみの設定だがw)、ルパン三世における峰不二子的な役回りを受け持つキャットウーマン、シリーズ最恐の悪役ジョーカーとその情婦ハーレイ・クイン、ベイン、グロット、トゥーフェイス、デスストロークなど、ありとあらゆる悪党たちも登場し、バットマンファンなら非常に嬉しい一作になっている。

ご存じの通りバットマンは一種のコスプレイヤーw。中身は鍛え上げているとはいえ生身の人間であり、その強さは大富豪ブルース・ウェインの財力によって作り出された数々のハイテク装備によるものだ。
現代から切り離されてしまったが故に、それらのテクノロジーはほとんど使えなくなり、無力感を味合わされるバットマンだが、やがてこの時代に存在した超人たち=忍者の存在に触れ、自らもニンジャバットマンとして悪党と対決することを決意するのである。

荒々しくも精密なタッチで描き出されたDCコミックのスターたちの活躍は、ファンでなくても必見だ。

悪党たちの狂い咲きを楽しむ、ポップなダークアクション

バットマンシリーズには数多くのヴィランが登場するが、その中でもやはりダントツの知名度とキャラの濃さを持つのがジョーカー。
悪意と憎悪に満ちていながら、ばかばかしいほどの化粧に彩られた鬼気迫るほどの笑みを浮かべ続けるその顔は、アニメならではのデフォルメが効いており、バットマンを食ってしまうほどの存在感を発している。

その傍らには狂気と恋に縛られた、ジョーカーの愛人ハーレイ・クイン。『スーサイドスクワッド』で一躍その名を全世界に広めたハーレイもまた、悪のヒロインとして良い味を見せているが、さらに正義と悪の間を気ままに歩く黒猫ことキャットウーマンと女ぶりを張り合うことで、本作にひときわポップな彩りを与えている。

総じてバットマンの活躍というよりも、悪党たちの狂い咲きを楽しむほうが、本作の正しい鑑賞の仕方になるのではないか、そんなふうにさえ思うが、それは『ダークナイトシリーズ』などの実写版バットマンにも通じる、一貫したシリーズの楽しみとも言えるかもしれない。

画像: BATMAN NINJA - Japanese Trailer English Subs (12/01 release) youtu.be

BATMAN NINJA - Japanese Trailer English Subs (12/01 release)

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