ご存知の通り1994年以降、鈴鹿8耐はスーパーバイクのルールに準じて行われています。この連載は1998年に成立したSBK(世界スーパーバイク選手権)のタイトル保持者で、鈴鹿8耐を制覇したグレートライダーを紹介していきます。今回は今年の鈴鹿8耐参戦を公表している、SBK3連覇の絶対王者、J.レイを紹介します!

ホンダ時代に8耐制覇を実現!

1987年、北アイルランド生まれのレイは、元々モトクロスでモータスポーツに親しんでいました。そんな彼を説得し、ロードレースに転向させたのは友人でもあるライダー、ユージンとマイケルのラバティ兄弟だそうです! 後のSBK3連続タイトル王者を見出したラバティ兄弟の慧眼に、感謝ですね!

しかし、レイが王者になるまでの道のりは平坦ではなく、そして短い距離でもありませんでした。2005〜2007年はホンダからBSB(英国スーパーバイク選手権)に参戦するものの、3年目の2007年のランキング2位がBSBでの最高の結果でした・・・。

2008年は世界スーパースポーツ選手権でランキング2位・・・。2009年からはSBKフル参戦を開始しますが、結局ホンダ時代の2014年まではタイトルを獲得することができずに終わりました。

画像: 2008年、ホンダ時代のJ.レイ。 ja.wikipedia.org

2008年、ホンダ時代のJ.レイ。

ja.wikipedia.org

なお2012年は、秋吉耕佑と岡田忠之と組んでF.C.C.TSR Hondaから鈴鹿8耐に参戦し、見事鈴鹿8耐優勝を成し遂げています! 

www.honda.co.jp

今年、カワサキで2度目の8耐制覇を達成するか・・・大注目です!

レイの才能が開花・・・そして結実したのは2015年にカワサキへ移籍してからでした! 初年度の2015年から14勝をあげていきなりSBKタイトルを初獲得に成功! 2年目の2016年も見事タイトル防衛を果たし、そして3年目の2017年には16勝・556点という大記録で、SBKの歴史初の3連覇を成功させました!

今年のSBK第3戦アラゴンの表彰台に立つレイ。現在ポイントリーダーで、4連覇への視界は良好?

www.jonathan-rea.com
画像: 今年のSBKは回転数制限というハンデ付きでの戦いを強いられているレイとカワサキZX-10RRですが、今の所このコンビの強さと安定感はやはり群を抜いている印象です・・・。 www.worldsbk.com

今年のSBKは回転数制限というハンデ付きでの戦いを強いられているレイとカワサキZX-10RRですが、今の所このコンビの強さと安定感はやはり群を抜いている印象です・・・。

www.worldsbk.com

そしてSBK4連覇を狙う今年・・・レイは久々に鈴鹿8耐に参戦することになりました! 所属するのは過去2年の8耐で勝者ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームに次ぐ2位の座を獲得しているチームグリーンですから、もちろん狙うはその上となる優勝でしょう!

JSB1000を戦う渡辺一馬、そしてBSB(英国スーパーバイク選手権)のスターライダーであるレオン・ハスラムと組んだレイが、8耐仕様のZX-10RRでどのような走りを披露するのか・・・今から楽しみですね!

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