ランドローバー社の「レンジローバー」ファミリーとしては4番目となる「ヴェラール」が日本に上陸をはたした。イヴォークとレンジスポーツの間に位置する。ジャガーFペイスの兄弟車となる。モータージャーナリスト瀬在仁志氏のインプレッションです。
画像: 試乗車はレンジローバー ヴェラール R-ダイナミックHSE。車両価格は1262万円。

試乗車はレンジローバー ヴェラール R-ダイナミックHSE。車両価格は1262万円。

兄弟車Fペイスよりも安定方向の走り

少し前にもレンジローバーの2モデルをワインディングやオフロードで試乗し、快適性と高い走破性を高次元で満たしていることに驚かされた。そんな強い印象も冷めやらぬ中、高速ドライビングが似合いそうな『ヴェラール』が投入された。

低重心で、シリーズトップのCd値0.32を誇るヴェラールは、レンジローバー・スポーツとイヴォークの間に位置付けられ、ちょっと見ではイヴォーク顔を持つ、チョップドルーフのレンジローバースポーツと言った感じ。リアに向けて絞り込まれていくサイドフォルムは、空気の流れを上手に料理している印象で、実際に前後50:50の高リフトバランスを持つ。

画像: ボディの80%以上にアルミニウムを使用した軽量モノコック構造。ドアハンドルをボディと一体化、Cd値は0.32と非常に低い数値。

ボディの80%以上にアルミニウムを使用した軽量モノコック構造。ドアハンドルをボディと一体化、Cd値は0.32と非常に低い数値。

ヴェラールとは、元々1970年代に初代レンジローバーの開発コードネームとして使われていた名前という。スタイリッシュなフォルムに加えて、次世代を代表するモデルとしての意気込みも大きい。基本コンポーネントは初めてジャガーのFペイスと共有し、ボディ全体の82%にアルミ素材を使い、リアゲートはコンポジット素材も用いている。

大きめなボディにも関わらず、カドがなくフラットな姿勢を保つ。レンジローバーのいつも通りの上質さで、大きな入力もエアサスらしく穏やかに吸収し、ノイズも低くて快適だ。

ワインディングでペースを上げていくと、ロールが抑えられていることはもちろん、旋回Gも落ち着いている一方で、タイヤのスキール音は大きめ。ベースとなったジャガーFペイスがFR寄りの駆動力配分だったのに対し、ヴェラールは前後50:50の駆動力配分をベースにしているためか、コーナーでも安定方向の姿勢に終始する。レンジローバーならではの高い駆動力と安定感を両立させたキャラはハンドリング志向のFペイスとは好対照だ。

それでもV型6気筒3L+スーパーチャージャーの力強さは高い駆動力に負けることなく常に加速体制をキープ。洗練さの中にも伝統的な走破力の高さと、それに負けないパワーが与えられ、レンジローバーの若返りが感じられた。

■文:瀬在仁志/写真:赤松 孝

画像: 室内には高解像度10.2インチのタッチスクリーンを採用した最新のインフォシステム「タッチプロデュオ」を標準装備する。

室内には高解像度10.2インチのタッチスクリーンを採用した最新のインフォシステム「タッチプロデュオ」を標準装備する。

画像: この3LV6+S/Cエンジンに加え、ディーゼル、さらにランドローバー初となる4気筒INGENIUMガソリン(250ps/300ps)と4種類のエンジンバリエーションを持つ。

この3LV6+S/Cエンジンに加え、ディーゼル、さらにランドローバー初となる4気筒INGENIUMガソリン(250ps/300ps)と4種類のエンジンバリエーションを持つ。

【主要諸元】レンジローバー ヴェラール R-ダイナミックHSE

●サイズ=4803×2032×1665mm ●車両重量=1884kg ●エンジン=V6DOHC+S/C 2995cc ●最高出力=380ps/6500rpm ●最大トルク=450Nm/3500rpm ●乗車定員=5名 ●最小回転半径=5.8m ●1262万円

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.