「RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2017」に参加予定の車両を紹介する当連載!
今回は『マスターズ・ヒストリック・フォーミュラ1』のデモンストレーションに参加予定の、ブラバムBT49Cを紹介します。

ネルソン・ピケがタイトルを獲得!

BT49は、F1運営組織(フォーミュラワン・グループ)のCEOを務め、F1界の支配者とまで呼ばれたバーニー・エクレストンがブラバムのオーナーだったころ、作られたマシンのひとつです。

それまでブラバムF1はアルファ・ロメオV12を搭載していましたが、アルファ・ロメオがワークスチームを復活させたこともあり、エクレストンの判断で多くのプライベーター同様にコスワースDFV(V8エンジン)を搭載することに路線変更をしました。

そして生まれたのがBT49ですが、V12を搭載していたBT48よりも大幅に軽量化され、信頼性が向上したことが奏功し、後のチームの飛躍に結びつくことになりました。ブラジルの英雄ネルソン・ピケは1980年にBT49で3勝、1981年は改良型のBT49Cで3勝。1981年は最終戦でピケがウィリアムズのカルロス・ロイテマンをポイントで逆転し、自身初のタイトル獲得を成し遂げたのです。

画像: マスターズ・ヒストリック・フォーミュラ1に出場するブラバム BT49C。メインスポンサーはパルマラットが継続しましたが、1980年から白と紺色のカラーが採用されています。 (C)Copyright MOBILITYLAND CORP.

マスターズ・ヒストリック・フォーミュラ1に出場するブラバム BT49C。メインスポンサーはパルマラットが継続しましたが、1980年から白と紺色のカラーが採用されています。 (C)Copyright MOBILITYLAND CORP.

 ブラバムのオーナーであるバーニー・エクレストンは、デザイナーのゴードン・マーレイに、BT48に搭載するアルファ・ロメオV12エンジンを諦めコスワースDFVへの載せ替えを指示。こうして第14戦カナダGPに登場したのがBT49だ。BT49は翌80年シーズンも使用されピケが3勝を挙げる大活躍。81年にはカーボンで補強したアルミ・モノコック、ジャッド・チューンのDFV、アルファ・ロメオ製ケースにFG400を組み合わせたギヤボックスなど基本スペックは同じながら、スライディングスカート禁止対策としてハイドロニューマティック・サスを搭載したBT49Cが登場し、ピケが3勝を挙げて初のドライバーズ・タイトルを獲得した。このシャシーナンバー10は、80年のカナダGPでヘクター・レバーク車として登場。81年の非選手権南アフリカGPでピケがドライブし2位となった後、BT49Cにアップデートされテストカーとして使用された。

鬼才、ゴードン・マーレイの作!

マクラーレン時代、名機MP4/4をスティーブ・ニコルズとともに作ったゴードン・マーレイが、ブラバム時代に作り、ドライバーズチャンピオンを始めて獲得したのがこのBT49Cです。こちらの動画は、伊イモラでのBT49Cのウォーミングアップの様子です。このマシンの走りを、「RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2017」で見ることができると思うと、ワクワクしますね!

画像: Imola Classic, warm up Brabham BT49C youtu.be

Imola Classic, warm up Brabham BT49C

youtu.be
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