フランス映画はこれを観よ!30本のベスト・シネマ・セレクト。今回は、フランス映画を見てみたいけど、何から見ればいいの?と迷っている方に、これがおススメ、これは見ておいた方が得!と思われるシネマをまずは、初級編10作独断チョイス。どれもこれも一度は見ておきたい珠玉の名編。また見逃していたという方もこの機会にトライしてみては?(解説・まつかわゆま)

『シェルブールの雨傘』(1964年)

カトリーヌ・ドヌーヴの美しさが際立つ悲恋ミュージカルの名編

画像: カトリーヌ・ドヌーヴの美しさが際立つ悲恋ミュージカルの名編

全編台詞も歌になっているシネ・オペラ。ミシェル・ルグランの歌も、パステル調の色彩も、少女漫画のような悲恋の物語もきゅううんとさせられるけれど、なんと言ってもカトリーヌ・ドヌーヴの美しさにうっとり。『ロシュフォールの恋人たち』の明るさにも惹かれるけれど、ドヌーヴはこっちがおすすめ。

監督:ジャック・ドミー
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ/ニーノ・カステルヌオーヴォ

『太陽がいっぱい』(1960年)

アラン・ドロンの超イケメンぶりに見ほれる犯罪サスペンスの名作

画像: アラン・ドロンの超イケメンぶりに見ほれる犯罪サスペンスの名作

アラン・ドロンはこの一本で永遠のスターに。ドロンの美貌に隠された陰やいびつな野心が、この作品ほど生かされた映画はない。すべてを持つ友人に抱く憧れと劣等感が殺意に変わる瞬間を鮮やかに演じる。青い海、照りつける太陽。光が強いほど影は濃いと印象づける鮮やかなどんでん返しだ。

監督:ルネ・クレマン
出演:アラン・ドロン/モーリス・ロネ(イタリア合作)

『冒険者たち』(1967年)

男女3人の恋と宝探しの冒険と……フランス流青春映画の金字塔!

画像: 男女3人の恋と宝探しの冒険と……フランス流青春映画の金字塔!

フランスでは男の友情は恋愛よりも強く、男はおじさんこそがかっこいいと教えてくれた一本。親友同士の男二人に愛される女という黄金の三角愛。南海での宝探しは一転悲劇に変わり、夢は要塞島での銃撃戦へと、音楽と共に転換していく鮮やかさ。ドロンの歌う「レティシア」がいつまでも耳に残る。

監督:ロベール・アンリコ
出演:アラン・ドロン/ジョアナ・シムカス

『アメリ』(2001年)

キュートな不思議ちゃんの恋の冒険をオシャレに描くハッピーシネマ

画像: キュートな不思議ちゃんの恋の冒険をオシャレに描くハッピーシネマ

いたずらな不思議っ娘アメリが、ちっちゃな幸せふりまきながらパリの街を駆け巡るうちに自分にも幸せが、というハッピーなLOVEパリ映画。物語も映像もキャラクターもキュートなパリのイメージでいっぱい。ロケはモンマルトル界隈で実在のお店や風景も登場。ガイドブック的に使い聖地巡礼も可能。

監督:ジャン・ピエール・ジュネ
出演:オドレー・トトゥー、マチュー・カソヴィッツ

グラン・ブルー

米国のスタイルと仏のエスプリを併せ持つ映像が限りないロマンを呼ぶ

画像: 米国のスタイルと仏のエスプリを併せ持つ映像が限りないロマンを呼ぶ

アメリカのスタイルとフランスのエスプリを持つ映像と音楽とキャラクターがイケてるとベッソン監督マニアになった業界人多数。海と空のブルーに染まる男たちの友情に、星条旗の国から来た女はなすすべもないという悲恋を見守るイルカたち…。ここから90’sフランス映画の革新が始まった。

監督:リュック・ベッソン
出演:ジャン・マイク・バール/ジャン・レノ(イタリア合作)

『レオン』(1994年)

凄絶アクションに年の差プラトニック・ラブを絡め日本でも大ヒット

画像: 凄絶アクションに年の差プラトニック・ラブを絡め日本でも大ヒット

12歳の女と41歳の少年の恋。復讐のため殺しを習う少女。モラル優先のアメリカでは認められないこんな設定で、フランスならではの年の差恋愛と凄絶アクションをミックスし、泣けて興奮させる新世代アクション映画を定着させた。ベッソンが発掘したナタリーとレノの代表作。日本で大ヒット。

監督:リュック・ベッソン
出演:ジャン・レノ/ナタリー・ポートマン(アメリカ合作)

『最強のふたり』(2011年)

半身不随の大富豪と不法移民青年の痛快な友情に笑いと拍手の感動編

画像: 半身不随の大富豪と不法移民青年の痛快な友情に笑いと拍手の感動編

たとえ半身不随になろうと人生は楽しむのがフランス流と、我慢も遠慮もなしに生ききってやると決めた車椅子の大富豪の相棒は、何も持たぬ不法移民のアフリカ系青年。格差コンビのふたりが、社会の常識や壁を打ち壊し、幸せにチャレンジしていく爽快さに皆が拍手、フランスでも日本でも大ヒット。

監督:オリヴィエ・ナカシュ/エリック・トレダノ
出演:フランソワ・クリュゼ/オマール・シー

『アーティスト』(2011年)

白黒サイレントで往年のハリウッドを再現しオスカー受賞の純正仏映画

画像: 白黒サイレントで往年のハリウッドを再現しオスカー受賞の純正仏映画

純然たるフランス映画だけれど、疑いもなくハリウッド映画の再現を成し遂げた"ハリウッド映画愛"映画。台詞のいらない白黒サイレント映画というスタイルで、すべての映画の原点に愛とオマージュを捧げる。トーキーに抵抗したスターを演じたデュジャルダンが、カンヌでもアカデミーでも男優賞受賞。

監督:ミシェル・アザナヴィシウズ
出演:ジャン・デュジャルダン/ベレニス・ベジョ

『8人の女たち』(2002年)

豪華すぎる8人のフランス女優が共演した歌と踊りの殺人ミステリー

画像: 豪華すぎる8人のフランス女優が共演した歌と踊りの殺人ミステリー

ミステリーは苦手だけれど大好きで、女の美しさは罪を隠すと信じているフランス映画らしい一本。各世代を代表するフランス美人女優8人の競演で、“誰がご主人を殺したか”と歌い踊るミュージカル仕立てのミステリーに。8人それぞれのキャラに合わせた衣装等も美しく可愛く観て飽きない楽しさ。

監督:フランソワ・オゾン
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ/イザベル・ユペール

『ポンヌフの恋人』(1991年)

愛の切なさとパワーを感じさせるフランスならではの狂おしい恋愛映画

画像: 愛の切なさとパワーを感じさせるフランスならではの狂おしい恋愛映画

ポンヌフに住むホームレスの青年と目を病んだ美学生の刹那の恋が、パリの夜に爆発する。実物大の橋のセットを作り、制作費の超過で製作中止の危機に見舞われた呪われた映画と言われつつ完成。絶望の中、人を愛せる喜びに花火をバックに踊り狂うドニ・ラヴァンと眼帯のビノシュに心奪われた。

監督:レオス・カラックス
出演:ジュリエット・ビノシュ/ドニ・ラヴァン

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