1949年、ホンダ製オートバイの第1号が誕生しました。その記念すべきマシンにつけられた"ドリーム"という言葉。その後のホンダを、そして世界を変えたその一台と同様に"ドリーム"という名を冠したマシンたちを一挙ご紹介。今回は1949から1970年までに発売された8台です。

01: ドリームD型(1949年発売)

車体、エンジンともに自社開発となるホンダ製オートバイの第1号は、本田宗一郎の「夢がひとつ実現した」の言葉からドリーム号と名付けられました。当時入手できるスチールパイプには良質のものが少なかったため、鋼板を溶接したプレスチャンネルフレームが採用されました。

●空冷2スト・ロータリーバルブ単気筒●98cc ●3PS/5000rpm●80kg●最高速:50km/h

02: ドリームE型(1951年10月発売)

ホンダ初の4ストローク車は実用性の高さに加えて、そのデザインに対するこだわりでも歴史に名を刻んだモデル。1953年1月にはボアアップで排気量を161.2ccとした2E型が登場しました。同年8月には3段変速の3E型が登場しています。

●空冷4ストOHV単気筒●146cc●5.5PS/4500rom ●1kg-m/3000rpm●97kg

03: ドリームSB(1955年発売)

ホンダとして初のチェーン駆動による4ストOHC量産エンジンを搭載したドリームSBは、日本モータースポーツ史の黎明期を飾った第1回浅間レースにおいて、ジュニアクラスとセニアクラスを制したことでも知られています。写真はSBをベースに382ccにボアアップしたドリームSDZを駆り、優勝した鈴木淳三氏。

●空冷4ストOHC単気筒●344cc●14.5PS/5400rpm●21万5000円

04: ドリームMF(1957年11月)

鋼板プレス製のバックボーンフレームにフロントボトムリンク、リアスイングアームの足まわりを組み合わせたホンダの最大排気量モデル。250ツインのC70もありました。

●空冷4ストOHC単気筒●344cc●18PS/6000rpm●2.6kgm/3500rpm●176kg●3.00-18・3.25-18●18万7000円

05: ドリームCB72(1959年発売)

ヤマハのYDS-1と共に、国産ロードスポーツモデルの原点として記憶されるべき名車。当時の市販レーサー・CR71と同等の24馬力を発揮することができるマシンでした。

●空冷4ストOHC2バルブ並列2気筒●247cc●24PS/9000rpm●2.06kg-m/7500rpm●153kg●2.75-18・3.00-18●18万7000円

06: ドリームCL72スクランブラー(1962年1月発売)

CB72をベースに、不整地走行に対応させたスクランブラー仕様。アップハンドル&アップマフラーの採用だけでなく、CBではバックボーン形式だったフレームが、専用のシングルクレードルフレームに変更されています。エンジンも基本的なメカニズム自体はCBと共通でしたが、フレームの違いからクランクケース形状が異なるなど、CBとの相違点は意外なほど多岐に渡ります。

●空冷4ストOHC2バルブ並列2気筒●247cc●24PS/9000rpm●2.06kg-m/7500rpm●153kg●3.00-19・3.50-19●18万9000円

07: ドリームCB450(1965年4月発売)

画像: 07: ドリームCB450(1965年4月発売)

当時スポーツバイクの最高峰だった650ccクラスの英国車に対抗すべく開発されました。エンジンの排気量は450ccと小さかったものの、それを補うため当時市販車では珍しかったGPレーサー譲りのDOHCが採用されました。輸出用180度クランクのタイプⅠと、国内用360度クランクのタイプⅡが存在します。

●空冷4ストDOHC2バルブ並列2気筒●444cc●43PS/8500rpm●3.82kg-m/7250rpm●187kg●3.25-18・3.50-18●26万8000円

08: ドリームCB750フォア[K0](1969年8月発売)

画像: 08: ドリームCB750フォア[K0](1969年8月発売)

ホンダ初のダブルクレードルフレームに量産車世界初となる4ストOHC4気筒エンジンを搭載。そのエンジンが生み出す圧倒的なパフォーマンスに加え、前輪ディスクブレーキや4気筒を主張する左右2本出しマフラーの美しい輝きで一躍日本のオートバイを代表するイメージリーダーとなりました。

●空冷4ストOHC2バルブ並列4気筒●736cc●67PS/8000rpm●6.1kg-m/7000rpm●220kg●3.25-19・4.00-18●38万5000円

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