2気筒650ccのマシンで競われるマン島TTのライトウェイトクラスは、カワサキER-6系が強さを発揮するクラスです。今年の大会では、ベテランのマイケル・ラッターが乗るパトン(カワサキエンジン)が優勝しました。

偉大な父の記録に近づく!

M.ラッターの乗るイタリアのパトンは、かつて4ストローク2気筒、そして2ストローク4気筒のGPマシンを作り、長年世界ロードレースGP500ccクラスにチャレンジし続けたメーカーです。現在は1960年代の4ストローク2気筒500ccレーサーのレプリカ(彼らはそもそもが自社の製品だからレプリカと呼ぶことを嫌いますが、便宜上レプリカを表記してます)であるBIC 500 8V RU、そしてカワサキER-6系650ccを搭載するS1-R Lightweightを製造販売しています。今回M.ラッターとステファノ・ボネッティが乗ってライトウェイトTTに出場したレーサーは、S1-R Lightweightをベースとするものです。

画像: 4周のレースで、終始ライバルたちをリードして優勝したM.ラッター(パトン)。 www.facebook.com

4周のレースで、終始ライバルたちをリードして優勝したM.ラッター(パトン)。

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M.ラッターの父であるトニーは、1970〜1980年代に活躍した名ライダーで、マン島TT通算7勝、世界TT-F2選手権を4度制覇する偉業を残しています。現在45歳のベテランであるM.ラッターは、今回の勝利でマン島TT通算成績を5勝にのばし、父の記録に一歩近づいたことになります。

マン島TTの前に行われた公道レース、ノースウェスト200では、4つのレースでふたつの優勝とふたつの2位表彰台を獲得。年齢的にはキャリア晩年に差し掛かっていることになりますが、未だ速さをキープしている彼なら、TT記録で偉大な父に並び、追い越す望みはまだあるかもしれません。

マン島TT決勝も、残すところあと4レース。どのようなドラマが繰り広げられるか、引き続き注目していきましょう!

マン島TTライトウェイトクラス 決勝

1 マイケル・ラッター Paton 01:16:19.324 118.645mph
2 マーチン・ジェソップ kawasaki 01:16:28.142 118.417mph
3 ピーター・ヒックマン Kawasaki 01:17:08.637 117.381mph
4 アイバン・リンティン Kawasaki 01:17:40.865 116.569mph
5 ダニエル・クーパー kawasaki 01:17:57.900 116.144mph
6 ジョシュ・ブルックス Kawasaki 01:18:23.270 115.518mph

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