4月16日(日)にイタリアで開催された『2017モトクロス世界選手権第5戦。
Red Bull KTMファクトリーチームからMXGPクラス(2st 250cc以下、4st 450cc以下)に参戦した#222 Antonio Cairoli(アントニオ・カイローリ)は1-2の総合優勝、#84 Jeffrey Herlings(ジェフリー・ハーリングス)は14-4の総合8位、#259 Glenn Coldenhoff(グレン・コールデンホフ)は17-10の総合14位でレースを終えました。
またMX2クラス(2st125cc以下、4st250cc以下)に参戦した#61 Jorge Prado(ホルヘ・プラド)は2-1の総合優勝、#41 Pauls Jonass(ポールズ・ジョナス)は1-2の総合2位でレースを終えました。

MXGPクラス

カイローリは、予選でホールショットを獲得するとともにトップでチェッカー。決勝に向け、最初にスタートゲートを選ぶ権利を獲得しました。迎えた決勝レース1、好スタートを切りホールショットを獲得。その後はライバルたちとトップ争いを展開しますが、後半は後続を徐々に引き離しトップでチェッカー。今シーズン3度目のレース優勝を果たしました。レース2では好スタートを切るも2コーナーでスタック。20位付近までポジションを落とします。滑りやすく難しいイタリアのコースでは、カイローリの勝利の可能性がなくなったかに見えましたが、カイローリは諦めませんでした。6周目に10位、15周目に5位、ファイナルラップでは2位にポジションを上げてチェッカー。1-2の総合優勝を獲得しました。

#222 カイローリ/MXGP

ハーリングスは、深い轍とアップダウンが激しいテクニカルなコースに挑みましたが、レース1は14位。レース2はスタートが決まり終盤まで3位をキープしましたが、4位でフィニッシュ。14-4の総合8位でレースを終えました。

画像: #84 ハーリングス/MXGP

#84 ハーリングス/MXGP

2週間前のメキシコGPでクラッシュし、肩を痛めていたコルデンコフ。レース1はスタートで出遅れハーリングスとともに周回を重ね17位でフィニッシュ。レース2はまずまずのスタートを切り、オープニングラップを4位でクリアしますが、その後ペースを上げられず、10位でフィニッシュ。17-10の総合14位でレースを終えました。

カイローリのコメント

「今日は自分のGPレース史の中でもベスト・レースと言える内容だった。レース2の1コーナーでアウト側のバンクにマシンをヒットさせ、バランスを崩して失速、さらに2コーナーでは転倒し、後続車に次々と追突されてしまった。すべて自分のミスだった。しかし、自分には表彰台が必要だと言い聞かせ、集中力を高めてプッシュした結果、20位から2位にまで順位を上げることができた。レース中、いくつかラフなライディングがあったが、それもレースの一部。勝つためにはリスクも冒さなければならない」

コルデンコフのコメント

「マシンに問題を抱え、土曜日はその改善に努めた。さまざまなテストやセッティング変更を繰り返し、フィーリングは改善したが、根本的な解決にはならず、ヒートレースでも注意しながら走った。レース1はスタートがうまくいかず、その後も思うようなライディングができなかった。17位の結果は本当に悔しい。レース2はスタートが決まって序盤は集団の前方にいたが、スピードが足りず、徐々に順位を下げてしまった。レースペースを上げる努力が必要だ」

MX2クラス

プラドは両レースでホールショットを獲得。レース1ではチームメイトのジョナスにすぐにトップを奪われますが、その後もトップ争いを展開。そしてジョナスがプラドを抑え、ジョナスが優勝、プラドが2位でフィニッシュ。レース2もレース1と同じ展開。しかし、今度はプラドがジョナスを抑えて周回を重ねます。プラドは土曜日にレーススピードを維持するためマシンセッティングに励み、それが功を奏しリスクを冒すことなくトップをキープ。プラドが優勝、ジョナスは2位でチェッカー。プラドは2-1の総合優勝、ジョナスは1-2の総合2位でレースを終えました。

#61 プラド(中央)#41 ジョナス(左)/MX2

プラドのコメント

「ここでこんなにいいレースができるとは想像していなかった。いまはこの喜びを表現する言葉が見つからない。土曜日の時点で、決勝ではいい走りができるとは思っていたが、勝つことは本当に難しいと考えていた。シーズン前に多くの仕事をし、トレーニングを続けた成果だ」

#61 プラド/MX2

ジョナスのコメント

「土曜日はマシンのフィーリングが悪く、その夜に何を改善すべきか考え続けた。そして今朝、サスペンションにいくつかの変更を加えた。それがうまくいった。それによってレース1ではホールショットを獲得できて、その後は自分のペースとラインに集中した。レース2もいいスタートを切ることができたが、ホルヘ(プラド)も好スタートを切り1周目からペースを上げていった。それを捕まえようと自分もペースを上げたが、そのペースを維持するのが難しかった。無理をして走り、その結果ミスを犯してレースを台無しにしたくなかったので、以降は自分のペースを維持することを心掛けた。土曜日の時点ではトップ10内に入れればいいと考えていただけに、総合2位という結果には満足している」

#41 ジョナス/MX2

MXクラス・チーム監督/ダーク・グルーベルのコメント

「昨日は、今日の結果を想像していなかった。ポールズ(ジョナス)は腕上がりに悩まされていたが、今日はその症状もなかったようだ。レース2ではリスクを回避した良い走りだった。まだ若手のホルヘ(プラド)が、このハードパックのコースでGP初優勝を果たすとは予想外だった。さまざまなプレッシャーに耐え、いい走りをした」

KTMスポーツディレクター/ピット・バイラのコメント

「今日は素晴らしい日だった。ホルヘ(プラド)がGP初優勝を果たし、ポールズ(ジョナス)がポイントスタンディングス首位の証であるレッドプレートを取り返した。そしてカイローリは予選レースとレース1で勝ち、レース2ではクラッシュ後に2位に入り総合優勝を果たした。イタリアの熱狂的な観客がカイローリの勝利を祝してイタリア国家を熱唱する姿は、我々に大きな力を与えてくれた」

#61 プラド(右)、#41 ジョナス/MX2

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