"コカ·コーラ"鈴鹿8耐は2017年に第40回記念大会を迎えます。そこで第1回大会からの歴代優勝マシンを一挙紹介! 今回は1984年(第7回大会)世界選手権シリーズ第2戦 "コカ·コーラ"鈴鹿8時間耐久オートバイレースに優勝した、ホンダRS750Rを紹介します!

前年からの準備が、見事に実ったホンダの戦略モデル!

画像: TT-F1規定で最大排気量が750ccへと制限。これに適合させたのが水冷V型DOHCエンジン搭載のRS750Rで、マイク・ボールドウィンが鈴鹿8耐で3勝目を記録。なおこの年から、"コカ·コーラ"が大会冠スポンサーとなった。 www.suzukacircuit.jp

TT-F1規定で最大排気量が750ccへと制限。これに適合させたのが水冷V型DOHCエンジン搭載のRS750Rで、マイク・ボールドウィンが鈴鹿8耐で3勝目を記録。なおこの年から、"コカ·コーラ"が大会冠スポンサーとなった。

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画像: 前年からの準備が、見事に実ったホンダの戦略モデル!

前年の1983年の鈴鹿8耐に、ホンダはRS850Rというマシンを投入しました。水冷90度V型4気筒DOHC4バルブのパワーユニットを搭載するRS850Rは、ファクトリー仕様では排気量を930ccまで拡大していましたが、TT-F1の1,000ccには満たないことには変わりはありません。

1983年大会、フレッド・マーケルとジョン・ベタンコート組が3位表彰台を獲得したRS850Rは、500万円の価格で市販されましたが、1984年にはTT-F1規定が1,000ccから750ccへダウンしたことに合わせ、RS750が登場しています。つまり、ホンダはこのレギュレーション変更をにらみ、前年からV4の新型機の熟成に励んでいたわけなのです。

量産のVF750Fとは異なり、バルブトレインにはチェーンに代わるセンターカムギアトレインを採用するRS750Rは、公称出力120ps/12,500rpmを誇りました。車体はスチールチューブラーのRS850Rから、アルミ角断面材のフレームを採用することで、約10kgも軽量化しています(なお世界TT-F1選手権用ジョイ・ダンロップ車とボルドール24時間耐久用には、RS850時代からアルミフレームを採用していました)。

RS750Rの最高出力は1,000cc時代のTT-F1マシンに比べると落ちましたが、ハンドリングなどを含めたロードレーサーとしての総合力では進化していたRS750Rは、ライバルたちを退け1-2-3フィニッシュの完全勝利を達成。「V4のホンダ」の強さを、初めて鈴鹿の観衆に見せつけることになったのです。

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