2002年のLA(ロスアンジェルス)。9.11のテロの余波に怯える全米。
FBIの黒人捜査官レイと女性捜査官のジェスは、変わり果てた姿でゴミ捨て場に放置された一人の女性の死体を見て、慄然とする。それはジェスの一人娘キャロリンだったのだ。
レイとジェスの友人である検察官クレアは、レイとともに犯人マージンを追い詰め、逮捕するが、証拠不十分で釈放されてしまう。マージンはFBIのテロ対策本部の情報屋であり、レイプ殺人の科を課すより、泳がせてテロリスト情報を得ることの方が重要であると、FBIと検察の情報部が判断したのだ。
それから13年。行方をくらませていたマージンの手がかりを見つけたレイは、再びジェスとクレアに、犯人を追い詰めることを提案するが・・・・。
政治的判断と、愛する者を奪った仇を追い詰めたい情念。二つの想いが交錯する上質のサスペンス。

未曾有のテロが人々に遺したトラウマと、近親者を奪われたトラウマ

画像: 主人公レイを演じるキウェテル・イジョフォーと、娘を殺害された母親を演じるジュリア・ロバーツ www.secret-eyes.jp

主人公レイを演じるキウェテル・イジョフォーと、娘を殺害された母親を演じるジュリア・ロバーツ

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画像: ニコール・キッドマンはレイと秘められた恋情を抱く検察官クレイを演じる www.secret-eyes.jp

ニコール・キッドマンはレイと秘められた恋情を抱く検察官クレイを演じる

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本作では、9.11の余韻が色濃く残る2002年の米国人の心の傷がいかに深かったか、という共通認識をベースに物語をこしらえている。最愛の娘をレイプされ、無残に殺された母親への哀悼はもちろんあるにせよ、9.11の恐怖が再び全米を覆うようなことは断じて避けたい。身近な犯罪への復讐心と、社会正義を全うしようとする意思が相克する様を、実にリアルかつスリリングに描く。

観る者をも共犯にする、スリリングなサスペンス映画の傑作

本作の原題は「SECRET IN THEIR EYES」。彼らの瞳に映った秘密、という意味になる。
卑劣な殺人犯マージンを追い詰める三人の瞳には、観る者の度肝を抜くおそるべき真実が隠されているが、それを秘密のままに置いておくか、それとも白日のもとに晒すことを選ぶか。

緻密に練られたプロットと、三人の切迫した演技に、最後までこの作品を見終わった後でも、きっとあなたもその結末を人に話すことはないだろう。あなたもまた、三人と同じ秘密を共有することになるに違いない。

画像: 映画『シークレット・アイズ』予告ロング www.youtube.com

映画『シークレット・アイズ』予告ロング

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