スリット・シャー、プレス、板金加工業の大槻商店(社長・大槻功氏)の川口工場(埼玉県川口市東領家)で仕入れ全般や工程管理業務を担当する女子プロボクサーの柴田直子さん(ワールドスポーツボクシングジム所属)が、3月4日にメキシコのグアダラハラで自身が保有するIBF女子世界ライトフライ級タイトルの防衛戦を行うことが決定した。

対戦相手は、柴田選手が同タイトルを奪取したときの王座決定戦で戦ったアロンドラ・ガルシア選手(メキシコ)。同タイトル6度目の防衛戦となる。
海外戦は、プロになって初めて。しかも女子ボクシング熱の高いメキシコで地元選手とのタイトル戦なだけに〝完全アウェー〟の立場となるのは必至だ。
ただ、そこは百戦錬磨のベテランらしく「ブーイングも声援だと思って完全勝利を目指します。一度は勝っているので手の内は分かっている。戦いにくい相手ではない。ただアウェー戦は、それだけでハンディなので引き分けドローではなく、挑戦者の気持ちでKO勝ちしてきます」。
仕事と両立しながら日々厳しいトレーニングを重ね、戦い方や相手の研究にも余念がない。「絶対に(日本に)ベルトを持ち帰る!」と断言するその表情からは、王者としての自信と誇りがうかがえる。
最も身近なサポーターの大槻社長も「必ず防衛してこい」とエールを送った。