75年10月の免許制度改定によって400㏄までの中型二輪免許が新設され、401㏄以上の大型二輪には運転免許試験場の限定解除試験をパスしなければ乗ることができなくなってしまう。この試験は平日の日中にしか実施されず、しかも合格率が極めて低かったため、新規に二輪免許を取るユーザーは、簡単には大型バイクに乗れなくなってしまった。当時は、今以上に大排気量車への憧れが強かった時代。必然的に中型免許上限の400㏄クラスに人気が集中し、メーカーもその開発に力を注ぐことになる。そんな状況にくさびを打った250ロードスポーツの歴史、6回目の今回はYAMAHA FZ250 PHAZERをご紹介したいと思います。

YAMAHA FZ250 PHAZER (1985年4月)

画像: (オートバイ©モーターマガジン社) www.motormagazine.co.jp

(オートバイ©モーターマガジン社)

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●水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒●249cc●45PS/14500rpm●2.5kg-m/11500rpm●139kg
●100/80-16・120/80-16●49万9000円

中速でのフレキシビリティを確保しながら1万6000回転までストレスなく吹けあがる様はスムース&エキサイティングなパワーフィーリング。エンジンを45度に前傾マウントし低重心化と前後車重配分の均等化を果たし、前後16インチホイールによりニュートラルで安定性の高い操縦性を実現。

発売当時は「4スト版RZ」といわれたが、小さめの車体とマイルドな乗り味から女性ライダーに人気となったモデル。

ヤマハの4ストローク250ccモデルの代表機種として注目を集め、1986年12月、FZR250が登場するまでの2年間で、約25,000台が出荷された。

発売期間は短く、短命モデルだったが、その斬新なデザインとポテンシャルで、現在でも多くのマニア的コレクターが存在する名車なのです。

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