全国のサーキットを舞台に争われる国内最高峰のオートバイ・ロードレースシリーズ全日本ロードレース選手権。
2016年11月5日(土)から11月6日(日)に、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)にて「全日本ロードレース選手権シリーズ第9戦」が開催され、このレースをもって、2016年の全日本ロードレース選手権の全日程が終了しました。

本シリーズ Race1、Race2と2つの決勝レースが行われでは、「Motorrad39」の酒井大作選手がそれぞれ13位と11位でフィニッシュ。 「Team Tras 135HP」の児玉勇太選手は、19位と14位、「SYNCEDGE 4413Racing」の武石伸也選手は、18位と15位でそれぞれレースを終えました。

Mottorad39

2012年にモータースポーツやオートバイ関連の様々な活動を通じて、より多くの方にオートバイの素晴らしさを伝えていきたいという思いから立ち上げた Motorrad39。チーム立ち上げから強力なパートナーシップを築いてきたBMW Motorrad Japanのサポートを受け、オフィシャルチームとして全日本ロードレース選手権にフル参戦する。今シーズンも酒井大作選手が全日本選手権および鈴鹿8時間耐久に参戦する。

Team Tras 135HP

昨年までのチーム体制を一新し、勝つためのチームとして新たな挑戦を始めた。
昨年までは電子制御サスペンションを使用してのレース参戦でしたが、レギュレーションの変更に伴い2016年は児玉勇太選手を迎え、通常のサスペンションにて、全日本選手権および鈴鹿 8 時間耐久に参戦となる。新しい未来へのチャレンジ、誰もやったことが無いことへの挑戦… それがチームの方向性だ。

SYNCEDGE 4413Racing

チームに関わるすべての人が自分を超えることを目指すレースのプロフェッショナルが集まりチームを組むことで、少数精鋭による無駄のないチーム運営を進める。JSB1000 クラスには長年ワークスチームで数々の経験をした武石伸也選手を向かえ S1000RRで全日本選手権および鈴鹿8時間耐久に参戦する。8時間耐久では宗和選手をペアライダーとすることを決定している。 同チームは J-GP2クラスにも参戦し、若手育成も行う。

2016年度のBMW Motorrad JapanのJSB 1000クラス結果は?

総合ランキングにおいて、「Motorrad39」の酒井大作選手はトータル94ptを獲得し、総合ランニング 10位で全日程を終え、トップ10入を達成しました!!
「Team Tras 135HP」の児玉勇太選手は総合18位、「SYNCEDGE4413Racing」の武石伸也選手は、総合15位という結果で2016年を戦いぬきました!
第8戦では、初の5位入賞を成し遂げるなど、2016年シーズンはBMW Motorradにとって実り多いシーズンとなりましたね。

レース後、選手たちから次のようなコメントが届きました。

酒井選手 -Motorrad39-

レース1は、周回数8周の超スプリントレース。スタートからゴールまでミスなく集中力を高めて走りました。
序盤の3周目で8秒4という予選を上回るベストタイムを出すことができました。しかしベストタイムにもかかわらず、他のチーム、特にトップコンストラクターのチームには及ばず13位という結果に終わりました。レース2も同様で、相手はワークス系のトップチーム、かなりの苦戦を強いられました。そんな状況の中ですが、我々がしんどい不利な区間、逆に我々に有利な区間を見極めつつ走行しました。

トップコンストラクターとのバトルの末、11位という結果を得ることができました。年間ランキングは9位の藤田選手に1ポイント及ばず、10位という結果に終わりました。年間ランキングシングルを逃してしまい、とても悔しいです。しかし国内最高峰のロードレース選手権であるJSB1000においてトップ10いりできたことは素直に喜んでいいと思っています。

僕の乗るS 1000 RRはスタンダードベースですが、トップコンストラクターのマシンよりも速く走行できる区間が確実に存在します。これはS 1000 RRのスタンダードとしての完成度の高さと潜在能力の大きさ故だと感じています。来期はこのS 1000 RRの素晴らしさを活かしてトップコンストラクターのチームとの差を詰めていきたいと思います。BMW Motorrad オーナーのみなさま、BMW Motorrad ファンのみなさま、1年間応援していただきありがとうございました。

児玉選手 - Team Tras 135HP -

レース1ではタイヤ選択、サスペンションのセッティングを外してしまい、いいレースができませんでした。具体的には8周という短い周回数に合せてソフトタイヤを選択したのですが、これがマッチせず、タイムが上がりませんでした。サスペンションのセッティングも上手くいかず、ブレーキングで止まれず、歯車がかみ合いませんでした。

レース2では、データに基づきセッティングを修正して臨みました。その修正が効果的に働き、特に
ブレーキングが安定し前車をパスすることができました。1年間チームのみんなで作ってきたマシン
で無事にチェッカーを受けることができてとても良かったと思います。この1年は、転倒がなかった
こと、またバイクを作ることに専念した1年でした。サスペンションが変わり、タイヤが変わり、そ
のセッティングに取り組んできました。

一定のレベルには到達するのですが、その上のレベルになかなかもっていくことができませんでした。メーカー系のチームには及びませんでしたが、いろんなサーキットで自分のベストを更新してきたことが収穫だったと思います。1年間転倒もなく選手権を走り切ることができたのも BMW S 1000 RR の安定性のおかげだと思います。
BMW Motorrad ファンのみなさまに1年間応援していただき、ありがとうございました。**

武石選手 -SYNCEDGE 4413Racing-

レース1は良いタイムは出たのですが、セッティングで詰め切れていない部分でマシンが安定せず、
攻め切ることができませんでした。瞬間的に良いタイムが出るのですが、それを継続することができ
ずラップタイムがばらついてしまいました。コンスタントに 11 秒台が安定して刻めるオートバイを
目指してセッティングしていますので、やはりセッティングを詰めることができなかった、と言わざ
るを得ません。ただ変更したセッティングに関しては、マシンがイメージ通りの挙動を示していたの
で方向性は間違っていなかったと思います。

レース2は、レース1の8ラップで感じたものを材料にしてセッティングの変更をしました。これが非常に効果的に働き、タップタイムが安定、ベストタイムも更新することができました。最終戦でこうして良いレースができたのもチームスタッフのみんながひとりひとり頑張ってくれたおかげだと感謝しています。一年間、全日本ロードレースを戦ってランキング15位を得られたのも BMW S 1000RRだったからだ、と本当に思っています。

ただもっともっと速く走れるはずです。特に制御系のセッティングを見直すことによってもっと楽に、そして速く走ることができるセッティングが有るはずです。このことを1年間通じてチームで取り組んできたのですが、「これで完璧だ」という水準に至りませんでした。この制御系のセッティングの探求は来期も続けようと考えています。

限られた予算の中で、JSB1000クラスで高い水準でレースができるのもBMWというオートバイだ
からと考えています。また49歳の僕がレースができるのはファンの皆様の応援があるからこそと感
謝しています。1年間応援していただきありがとうございました。

飛躍の年でもあったBMW Motorrad。2017年の更なる活躍を期待せずにはいられませんね。

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