9月に英グッドウッドで開催されたリバイバルミーティングの、「バリー・シーン・メモリアル・トロフィー」の模様はロレンスでも報告しましたが、レース2で優勝した現役マン島TT最多勝男、ジョン・マクギネスの雨のレース1のオンボード映像が公式YouTubeチャンネルで紹介されていました。生きるレジェンド・・・鉄人マクギネスの走りをご堪能ください!

クラシックには、レインタイヤなんでありません・・・

1950年代のグランプリマシンがメインの「バリー・シーン・メモリアル・トロフィー」は、2日間でレース1とレース2が行われます。ライダーは2名1組で1台のマシンを駆る方式で、ルマン式スタートの後、第1ライダーがピットインして第2ライダーと交代することになっています。

グレン・イングリッシュと組んだマクギネスが勝利したのはレース2ですが、こちらの映像は激しい雨の中で行われたレース1の模様です。近代GPマシンと違って、このころのGPマシンにはレインタイヤなど存在しないのですが、そんなコトおかまいなしの熱い走りっぷりがスゴいですね・・・。

画像: ルマン式スタート! 車載カメラのレンズに水滴がついているのに注目。この日は激しい雨降りの天気でした。 www.youtube.com

ルマン式スタート! 車載カメラのレンズに水滴がついているのに注目。この日は激しい雨降りの天気でした。

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画像: 英国単気筒レーサーの傑作、マンクス・ノートンを操るJ.マクギネス。速い人は何に乗っても速いです! www.youtube.com

英国単気筒レーサーの傑作、マンクス・ノートンを操るJ.マクギネス。速い人は何に乗っても速いです!

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画像: 前を走るのは、SBK(世界スーパーバイク選手権)やで活躍したトロイ・コーサー(1937年型BMW R5SS)。彼の切れた走りもスゴかったですが、この日は残念ながら転倒してしまいました・・・。 www.youtube.com

前を走るのは、SBK(世界スーパーバイク選手権)やで活躍したトロイ・コーサー(1937年型BMW R5SS)。彼の切れた走りもスゴかったですが、この日は残念ながら転倒してしまいました・・・。

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名手と名機のコンビネーションを動画でお楽しみください!

私も同じノートンの、後期型マンクスで遊びのレースをしていますが、雨の中でクラシック・ロードレーサーをレースペースで走らせるのってかなりコワいんですよね・・・。タイヤのグリップが落ちるので、ただでさえ慎重に扱わざるを得ないクラシック・ロードレーサーを、さらに慎重に操作しないといけないので、ラインディングの難易度がグンと上がるのです・・・。

この動画を見ると、いかにマクギネスがスムーズな操作を心がけているのかわかり、とても勉強になります。マン島TTライダーというと、スピード狂のキチ◯イ・・・という印象を持つ人が多いでしょうが、一瞬のミスがすなわち死につながることもあるTTコースは、クールでステディなライダーこそが生き残れるのです。

公道でもショートサーキットでも、そしてマン島TTのような行動を使ったリアル・ロードレーシングの世界でも、安全に速く走るには「クールなマインド」が大事なんだな・・・ということを、このビデオのマクギネスの走りに教わった気分です。皆さんもぜひご覧になってみてください。単気筒ロードレーサーのエキゾースト・ミュージックも楽しめますよ!

画像: On Board McGuinness' Soaking Norton Ride youtu.be

On Board McGuinness' Soaking Norton Ride

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