1995年に講談社の「週刊ヤングマガジン」で連載が開始された、しげの秀一先生の永遠の名作「頭文字D」。限りなくリアルなバトル描写や迫真のスピード感。すべてのクルマ好きの夢が詰まったDの世界を色々な方向から徹底解説していきたいと思います。

ハチロク・拓海ペアだからこそ生まれた必殺技

画像1: (頭文字Dファンブック©しげの秀一©講談社©モーターマガジン社) www.motormagazine.co.jp

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ハチロクという「ドライバーを育てるクルマ」が拓海の愛車であったことも、その速さの理由のひとつ。秋名道路を雪の日も雨の日も休まず、上りではコップの水をこぼさないように、下りではフルスピードでドリフトしながら走り続けることで、単純な操作ゆえに繊細で奥が深いドライビングテクニックを磨き続けた。職人の世界では、道具を使う単調な基本の繰り返しの中に本当の技があり、拓海はハチロクという道具を使わせたら超一流の職人となったのだ。

豆腐屋である実家の手伝いという名目で、中学生の時からハチロクで峠を走り続けた拓海。その事により、極めて人車一体のパフォーマンスが可能になり、様々な必殺技を生み出していく。そして、「最速伝説」を作り上げていったのです。

ブラインドアタック

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プロレーサー館とのバトルで、自分の動きが全て読まれていることを知った拓海が「見えなければいい」と咄嗟に思いついた技。相手に位置を掴めなくさせるのと同時に、空力のアップにより加速力も向上。ちなみにライトを上げると、最高速テストでは、4.24km/h ダウンしている。対城島戦では溝落としと複合して使用した。

リトラクタブルライトを閉じて、空力抵抗を減らすと共に、相手の視界からも消えるというテクニック。同時に自分自身の視界も制限する事になる力業ですが、これもハチロク×拓海の信頼関係がなせる必殺技ではないでしょうか。

溝落とし(溝走り)

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中学2 年生の拓海が独自に見つけたのが、雪の日に滑らないように路肩の段差にタイヤを引っ掛けて走る「溝落とし」。文太は「夏でも速く走るために使える技」として、突っ込み重視の溝走りとエボⅣとのバトル時に初めて使用している。

ラリーやモトクロスでのコーナリング中に利用する事がある轍。その応用であるかのようなこの技は、実際に峠を攻める時に練習した!という方も多いのではないでしょうか。
そんな、理論的には可能かもしれないと想像できる必殺技を生み出していくのも、拓海とハチロクペアの魅力ではないでしょうか。

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