日産自動車株式会社は栃木工場でインフィニティブランドの新型スポーツクーペ「Q60」の本格生産に入ったと発表しました。Q60 はこれまでのスカイラインクーペにあたるモデルで、北米を中心に販売されるモデルです。
インフィニティ Q60 は、2016年 1月の北米国際自動車ショー（ デトロイトショー ）で発表されました。
日産は Q60 の生産のために、生産ラインの改良を実施や新しい生産プロセスを導入しました。その内容は下記のとおりです。
・生産ラインの改良
深いボディプレス加工技術の採用や、Q60 の特長的な樹脂製トランクリッド用の新しい治具の設置など、プレスおよび組立工程を中心に改良を施しました。また、品質管理のさらなる向上のため、検査工程に新しい照明システム、組立工程にカメラ・ビデオシステムをそれぞれ導入しました。
複雜かつ優美なQ60のボディは、わずかな歪みも見逃さないよう入念にチェックされます。
・ダイナミック・サンドストーン･レッド専用の塗装ブースを設置
Q60 の新色であるダイナミック・サンドストーン･レッドの塗装のために新たに専用の塗装ブースを設置しました。
・匠とカイゼン
インフィニティの生産ラインのために、栃木工場で働く4500名の中から、216名の高度な技能を持つ熟練の職人である「匠」を選出。この匠は、高い技能を備えているだけでなく、プレミアムカーの生産に関する特別な訓練を受け、インフィニティとそのコアバリューに対して深い理解を有している人が選ばれます。匠は、カイゼンの手法に忠実であり、新しい技法やスキルを学ぶため、定期的に集中トレーニングを受けています。そして、プレス加工、車体、塗装、組立、品質保証といった Q60 の生産ラインの全てのセクションで活躍しています。
さらに、匠の中から、6名が、プレミアムモデルの生産に最も精通し、インフィニティのお客さまの要望と期待を最も理解した「マイスター」となります。マイスターは、栃木工場におけるインフィニティの生産のあらゆる面を監督し、インフィニティモデルならではの特徴に対応できる生産工程になっているかを確認します。
完成したQ60は最終チェックを受け、栃木工場から世界各地に旅立っていきます。
このようにクルマだけでなく、生産ラインやつくり手にまでこだわり抜いて作られた Q60 が、世界中でいっそう “ メイド・イン・ジャパン ” の評価を高めることは間違いないでしょう！
