先月の17〜19日に開催されたSBK(世界スーパーバイク選手権)ミサノラウンドで、ついにヤマハYZF-R1が勝利しました・・・といってもSBKクラスではなく、併催のFIMカップ・スーパーストック1000でのお話ですが・・・。それでも、今年からファクトリー参戦を開始したPATAヤマハにとっては、少し光明の見えた明るい話題ではないでしょうか?

代役ライダーがあげた金星!

ミサノラウンドで記念すべき勝利をマークしたのは、フランスのルーカス・マヒアス。今年はヤマハの世界耐久選手権ファクトリーチーム、GMT94のライダーに起用されているマヒアスは、スポット参戦したこのレースで、ライバルの脱落にも助けられ僅差でYZF-R1MにSTK1000初勝利をプレゼントしました。

画像: チェッカーフラッグを1番で受けたL.マヒアス(ヤマハ)。最終周、先行するライバル2台がグラベルへコースアウトし、図らずも得た首位の座を守りきりました。 www.worldsbk.com

チェッカーフラッグを1番で受けたL.マヒアス(ヤマハ)。最終周、先行するライバル2台がグラベルへコースアウトし、図らずも得た首位の座を守りきりました。

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ヤマハSBKファクトリーチームは、来年はトップ争いができるか?

2015年度は、日本、英国、米国でそれぞれのスーパーバイクカテゴリーを圧勝したヤマハYZF-R1ですが、今年から復帰したSBKではシルバン・ギュントーリやアレックス・ローズのふたりが怪我に苦しみ、マシン自体も際立った速さを決勝では見せることができず、苦戦しています。

もちろん、各国のスーパーバイクカテゴリーのレギュレーションと、SBKのレギュレーションには色々な違いもあり、単純に日英米で強かったYZF-R1なんだからSBKでもヨユーで勝てるだろう・・・というわけにはいかないものです(それでももうちょっとなんとかならんのか? と思ってしまうのがファン心理ではありますけど)。

画像: 勝利に向けてスパートする、L.マヒアス(ヤマハ)。 www2.yamaha-motor.fr

勝利に向けてスパートする、L.マヒアス(ヤマハ)。

www2.yamaha-motor.fr

3度、世界ロードレースGPで王者になったイタリアの英雄、ルカ・カダローラは、来年度にはヤマハYZF-R1は首位争いできるマシンに仕上がるのでは、という見解を披露しています。カワサキとドゥカティファクトリーばかり目立つSBKに刺激を与えるためにも、PATAヤマハチームのこれからの奮闘に期待したいですね。

なおSBKより改造範囲の狭いマシンで競われるスーパーストック1000は、これから長いサマーブレイク期間に入り、次戦は9月16〜18日のドイツラウンドとなります。全8戦のスーパーストック1000で、ヤマハが残り3戦でさらなる勝ち星を積み上げることができるのか、注目しましょう。

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