間口は決して広くはない。けれど、入り込んでしまえばなかなか後戻りできない。そんな「普通じゃない」ディープな世界には、いつでも、いつまでも特別な時間が流れています。新ジャンル・カーライフ情報誌「輸入車道楽 シャラック」も、そんな「時間」をまとい続けている名車たちを探してみました。まず始めは、30年近くを経てなおコラーゲンたっぷりな色気をまとう、稀代の美魔女 6シリーズの「特別な愛し方」をば、ご紹介いたしましょう。
画像: 1988年式 BMW635CSi  302万4000円なり

1988年式 BMW635CSi  302万4000円なり

「シルキー」を、マニュアルシフトでじっくり味わい尽くすべし

1950年代末、一度は倒産の危機にみまわれたBMWが、高級車ブランドとしての誇りを取り戻すきっかけになったのが、この6シリーズだったのだそうです。デビューは1976年の「40歳」ですが、「世界一美しいクーペ」としての魅惑感は未だ健在。ボリュームたっぷりのメリハリボディに、思わずドギマギしてしまうのは、ただ色っぽいだけではない、気高さや威厳を兼ね備えているからこそ。

実は今回ご紹介するこの美魔女、絶妙なコンディションをキープし続けているルックスとともに、中身もしっかり凄いんです。なんと、日本には上陸しなかったハズのMT仕様に換装。BMWを物語る不滅のアイコンのひとつ「シルキーシックス」の伸びやかな加速感を、ビュンビュン意のままに満喫することができるのです。

ミッションの換装作業を行ったのは、BMW専門店『ポールポジション』。これまで、「ユーザーの要望に応じて」MTへの積み替えを数多くこなしてきました。色気に釣られてついフラフラとついていったら、スポーツジムでハードなトレーニングに付き合わされてしまった…みたいな? 刺激たっぷりのデートシーンを演出してくれる、信頼感抜群のプロショップです。

画像: 機能的かつスポーティなインターフェイスは、BMWならではの際立つ個性のひとつ。今ではすでにパーツが手に入らないため、ポールポジションでもMTへの換装はできないということです。

機能的かつスポーティなインターフェイスは、BMWならではの際立つ個性のひとつ。今ではすでにパーツが手に入らないため、ポールポジションでもMTへの換装はできないということです。

画像: かつて定番的な人気を誇った、MKスポーツのアルミホイールを装着。搭載される直6 3.5Lエンジンは、最高出力185hpを発揮していました。

かつて定番的な人気を誇った、MKスポーツのアルミホイールを装着。搭載される直6 3.5Lエンジンは、最高出力185hpを発揮していました。

6シリーズは、1989年に生産を終了しています。それから実に10年以上を経て、2ndジェネレーションとなる『E63/64型』から復活を果たしました。こちらも圧倒的なボリューム感と、先鋭的なスタイリングを誇る威風堂々感がケタ違いな1台ですが、微妙な抑揚や繊細さに欠けているのが残念。ちょっとセンシティブな感じはあるけれど、甘え上手…初代はいわゆる「ツンデレ系」美魔女の、先駆者的存在なのかもしれません。

画像: ドイツ本国からBMWの役員が見学に来た…というエピソードを持つ『ポールポジション』の伊藤 明社長。好きが高じてエキスパートに。だからこそ、初心者でもいろいろ相談に乗ってくれるハズです。 www.poleposition.co.jp

ドイツ本国からBMWの役員が見学に来た…というエピソードを持つ『ポールポジション』の伊藤 明社長。好きが高じてエキスパートに。だからこそ、初心者でもいろいろ相談に乗ってくれるハズです。

www.poleposition.co.jp

最後に「6シリーズのスポーティ感」を象徴してくれる映像を、ご紹介しましょう。かのBMW M1の血統を継ぐ、当時最強のDOHCエンジン(286hp)を搭載した『M635CSi』が、ニュルブルクリンクを激走しています。「激」なのに、どこかゆったりしているふうにも見えるのは、さすがに年季を経た美魔女の余裕、といったところでしょうか。あ、この当時はまだピチピチ! でしたね。失礼!!

画像: ► BMW M635 CSi from 1984 High Speed on the Nürburgring Circuit www.youtube.com

► BMW M635 CSi from 1984 High Speed on the Nürburgring Circuit

www.youtube.com
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