フロントフォークに空気を入れる

画像: (Bikers Station@モーターマガジン社) www.motormagazine.co.jp

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佐藤:例えば、フロントフォークのトップキャップを緩めて空気を入れるという作業があります。それにはリアにスタンドをかけて支えて、フロントを持ち上げなければならないわけで、それにはレーシングスタンドが必要だと思うんですが、どうでしょう。
源さん先生:その場合は、サイドスタンドを立てた状態で反対側に4輪車用のジャッキをかける。それで前輪から荷重を抜けばいい。
中野:荷重がかかっていなければ、フロント タイヤを浮かす必要はないですよね。
源さん先生:接地していてもいいけれど、荷重は完全に抜けていないとダメだよ。
佐藤:でも、フロントタイヤが接地していたほうが安定するから、いったんフロントタイヤが浮くまでジャッキで上げて、そこからタイヤが軽く接地するまで下げればいいのか。
源さん先生:前輪を持ち上げる前にトップキ ャップを緩めておけばいいんだよ。フロントを上げた状態で緩めるのは危険だから。
佐藤:フロントフォーク上部三ツ叉のピンチボルトとトップキャップを緩めてからフロントを上げればいいってことですよね。
源さん先生:トップキャップは、Oリングが見えるところまで緩めればいいんだからね。それで、Oリングが見えなくなるところまで締めてジャッキを下げて、本締めはバイクを降ろしてからやればいいの。だから、専用のスタンドがないとできないんじゃなくて、やり方さえわかっていれば作業できます。

佐藤:センタースタンドが付いているバイク なら、さらに簡単ですからね。センタースタンドを立てて、エンジンの下に木の板を当てて、ジャッキをかければ前を持ち上げられます。そこにエグゾーストパイプがあっても大 丈夫。木の板を当てれば凹んだりしない。

自分でメンテナンスをする上で、一番問題になるのは、知識ももちろんだけど工具や重機の事だと思う。

私も最近少しメンテナンスを教えてもらって分かった事だけど、バイク屋さんが開けるぐらいの工具が揃っていると、普段難しく感じるような作業が意外と簡単にできてしまうのだ。それを知ってしまうと、まず工具が無いから出来ないと諦めてしまう。

しかし、ここで大切なのが知識の部分になってくる。自分がやりたいメンテナンスの工程のやり方を知る事。これだけで、今自分が持っている工具で代用する事が出来る場合が多いのです。

そして、今回のメンテナンス項目である、フロントフォーク内の空気!これは、エアバネとして働く大事な機能部品。この空気は、走行により減少したり、季節や気温によって体積が変化するので、大気圧と合っているか、時々チェックをする事が大切!

そんな、自分でもできちゃうメンテナンスは、信頼できるバイク屋さんに最低限の工具でのやり方を聞いて、是非チャレンジしてみて下さいね!

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