最近2ストのバイクが再び人気を博しているようだ。そこで、モーターマガジン社のムック本『2ストBIBLE 2016』が、2ストビギナーのために、代表的な2ストマシンをリストアップしているので、ここで紹介していこう。

『2ストBIBLE 2016 より抜粋』
 デジタル編集:楠雅彦@ロレンス編集部

高性能と環境問題を両立

排ガス規制が厳しくなり2 ストの販売もいよいよ終わるかと思われた時に、突然ホンダが投入してきたのがCRM250ARというマシンである。
4ストのメーカーであるホンダが2ストを切り捨てる前にできる限りのトライをしてみようと環境問題に立ち向かおうとしたマシンだった 。

画像: オフロードでの走破性の高さは車体やサスペンションだけでなく低中速トルクの太いエンジンによるところも大きい。この時代の 2ストロークオフロードバイクはどれも40馬力で乾燥重量車重が 110kg少々という感じ。今の4ストオフとは比べ物にならない動力性能を発揮する。

オフロードでの走破性の高さは車体やサスペンションだけでなく低中速トルクの太いエンジンによるところも大きい。この時代の 2ストロークオフロードバイクはどれも40馬力で乾燥重量車重が 110kg少々という感じ。今の4ストオフとは比べ物にならない動力性能を発揮する。

走りは現行車を凌駕

画像: 国内最後の2スト 250ccマシン

国内最後の2スト 250ccマシン

画像: 走りは現行車を凌駕

CRM250ARに乗ってみると、大きな車体に驚かされる。大柄なライダーでも慣れていないと跨るのが大変なくらい。90年代に流行ったエンデューロレースを考えて、モトクロッサー並みのサスペンションを装着しているからだ。

しかしオフロードに入ってしまうとこの大きな車体はまったく気にならない。ハンドリングも軽快だし、中速のトルクを生かし、回転など上げなくても自由自在に走る。撮影したのは砂や泥が混じったダートで、歩けないほどぬかるんでいる場所や激しいギャップなどもあったけれど、予想を超えた走破性で簡単に乗り越えていってしまった。正直な話、最新の国産オフロードマシンには負ける気がしない。車体やサスの考えはもちろん最新モデルに叶うわけがないのだが、この軽さとトルクだけで無敵な感じになる。

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