ちょっぴり謎のアーティスティックバイク Midual。
ミステリアスで美しすぎるその新興メーカーについて以前記事にしたところ、情報を送るからちゃんと書いてくれよ!と、Midual社の担当者チャールズ・ジェイコブ(Mr. Charles Jacob。フランス人だからシャルルさん、かな・・)さんから連絡をいただきました!

Midual Type-1のプロトタイプの詳細をゲット

以前にも紹介したMidual。
2016年にわずか35台の限定生産を予定しているフランスの新興メーカーです。

そのMIdialの、記念すべき最初のモデルが、これ。Midual Type-1です。
まだプロトタイプとのことですが、すでに実走も可能で、いますぐ市場に出されても問題のない完成度。

想定価格は19万ドル近くなるとされています。日本円にして、実に2200万円以上(US$1 = 120円で換算)!! HONDAのRC213V-Sとほぼ同じ価格に、思わずフェラーリかよ!と突っ込みたくなりますが、Midualには車体そのものの”特別さ”に加えて、オーナーの所有欲を完璧に満たしてくれるサービスがあるのです。
まず実際に出荷される際には、なんと オーナーの自宅までデリバリーしてくれるとのこと!

しかもすべてのマシンには 4年間のカスタマーサービス(車体の保証はもちろん、ヨーロッパの顧客であれば、フリーメンテナンスサービスも含まれています) 付き。Midualのエキスパートが自宅まで取りに来てくれて、修理・整備が終わったら届けてくれるのです(ヨーロッパ中ならどこへでも)。

画像: Midual Type-1。 オリジナルのフラットツインエンジン。クランクケースが車体と一直線上にあり、前後にシリンダーが飛び出る独特のレイアウト。タンクやシートに使われている革もこだわり抜かれた上質さ。

Midual Type-1。
オリジナルのフラットツインエンジン。クランクケースが車体と一直線上にあり、前後にシリンダーが飛び出る独特のレイアウト。タンクやシートに使われている革もこだわり抜かれた上質さ。

画像: シングルピース。アルミの塊を削り出して作られたシャシーがあまりにも美しく、手が込んでいる。

シングルピース。アルミの塊を削り出して作られたシャシーがあまりにも美しく、手が込んでいる。

画像: 1,437個ものパーツ。

1,437個ものパーツ。

エンジンにもオリジナリティ爆発:不思議な形のフラットツイン

画像: Midual のフラットツインエンジン。1,036 cc。とてもコンパクトでエレガント

Midual のフラットツインエンジン。1,036 cc。とてもコンパクトでエレガント

画像: エンジンのスケルトン図。クランクケースが車体と並行して置かれる、水平対向ではあるけれど、BMWの横置きとは違って、縦置き!25度に傾いています。

エンジンのスケルトン図。クランクケースが車体と並行して置かれる、水平対向ではあるけれど、BMWの横置きとは違って、縦置き!25度に傾いています。

Midual Type-1はすべてがオリジナル、フランス人デザイナーとフランス人エンジニアが作ったフランスのエッセンスが詰まったプロダクト。
エンジンにもこだわりが貫かれており、車体前方に向かって(図で言うと右が前)斜め25度に傾いた、縦置きのフラットツイン。ドゥカティのL型ともBMWのボクサーエンジンとも違う、不思議なレイアウトです。これで1,036cc。水冷DOHC4バルブとフューエルインジェクションを採用しており、5300rpmで106馬力とのことです。

画像: モノコックボディを、優雅なレザーで装飾。実に美しいオートバイです。

モノコックボディを、優雅なレザーで装飾。実に美しいオートバイです。

創業者オリバー・ミディさんの長年の創意工夫と苦労の結晶

創業者のオリバー・ミディ(Oliver Midy)さんは1967年生まれ。両親が教師という家庭に生まれた彼は、すぐに機械工学に目覚めます。兵役を終えた彼はオートバイのエンジンの設計に携わるようになるのです。
そして、自分自身でデザインした特別なモーターサイクルを作り出したいという夢を抱いた彼は、Type-1に採用することになる理想的なエンジンとして、25度の傾斜のシリンダーを持つ特殊な水冷フラットツインエンジンを考案します。1992年頃の話です。

このフラットツインは振動も少ないうえに、BMWとは違って縦置きなので、車体をスリムに保つことができます。また、斜めに置くことで車体そのものをコンパクトにできると考えたのです。

その後資金調達に苦労しながらもついにプロトタイプの完成にまでこぎつけた。彼の苦労と創意工夫の結晶こそが、このType-1なのです。

画像: 赤い革をあしらったモデル。

赤い革をあしらったモデル。

画像: ベージュを纏ったモデル。よりシックだ。

ベージュを纏ったモデル。よりシックだ。

日本円にして2000万円オーバーの超高級バイク。
しかし、ピュアなフランス製、100%オリジナルのエンジンとシャシーを持ち、比類ないオーナーサービスを提供してくれる特別の1台。

ランボルギーニやフェラーリを買う気分と同じ、成功した者にしか味わえない特権として、報酬として、完璧さと上質さを知る本物のバイク乗り(ただしお金持ち)の手元に届けられることでしょう。

日本にデリバリーされることはまずないと思いますが、Type-2、Type-3が(例えばポルシェが911よりリーズナブルなスポーツカーであるボクスターやケイマンをリリースしているように)無理をすれば庶民にも手が届くかもしれないプライスを実現してくれることを夢見て、まずはType-1が実際に公道を走り出すその瞬間を待ちましょう。

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