画像1: ドタバタジャジャ馬、ありそうでなかった「ダート“ドラッグ”レース」

世の中には思いつく限りのありとあらゆるバイクレースがある。たとえば氷上のトラックを走るアイスレースは、珍しいバイクレースとしてご存知の方も多いだろう。ここに紹介するのは、そんな様々なレースの中でも、意外とありそうでなかったダート“ドラッグ”レースだ。どれくらい珍しいかというと、検索しても「もしかして:ダートトラックレース」といって、世界一物知りのGoogleさんも、かたくなにダート“トラック”レースの情報を教えようとするほど(笑)

画像2: ドタバタジャジャ馬、ありそうでなかった「ダート“ドラッグ”レース」

これは「MOUNTAINEER MOTOCROSS LLC」というアメリカの団体が、今年から開催し始めた、生まれたばかりのドラッグレースのようだ。映像にはドラッグレースでトップ・フューエルとよばれる、最高峰クラスのマシンが登場している。確かにマシンは直線のみを最速で走れるように、ボディを延長したトップ・フューエルそのものだが、ドラッグレースでお馴染みの巨大なワイドタイヤは、どうやらトラクターのタイヤを使っているらしく、なんとも違和感のある迫力を放っている。

画像3: ドタバタジャジャ馬、ありそうでなかった「ダート“ドラッグ”レース」

日本ではまだそれほど馴染みがないドラッグレースは、発祥となるアメリカでは人気のモータースポーツのひとつで、その長い歴史の中でエンターテイメントスポーツとしても、洗練されたものとなっている。それに較べるとこのダートドラッグレースは、おせじにもまだ洗練されているとはいいがたい。異形のトップ・フューエル・マシンを、ダートのスタートラインにドタバタと運んでくる様は、コミカルですらある。

画像4: ドタバタジャジャ馬、ありそうでなかった「ダート“ドラッグ”レース」

しかしスタートランプが点灯するやいなや、ロケットのように発射されるマシンの姿はドラッグレースそのもの。違うのはいつものドラッグレーサーが吐き出すニトロを爆発させた排気炎や、強大なパワーで回転するタイヤからの白煙のかわりに、猛烈な勢いで土砂を巻き上げてゴールに向かって飛び出してゆくところだ。ドラッグレースはスリリングなモータースポーツだが、このダートドラッグはそれに勝るとも劣らない。ダートでのこの加速力は、マシンをまっすぐに保つのがかなり難しいようで、まるでジャジャ馬を乗りこなすロデオを思わせる。ダートドラッグレースが新しいモータースポーツとして、これから発展してゆくのか楽しみだね。

Top Fuel Dirt Drag Shootout July 4 2015

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