今回紹介する本は、74歳のおばあちゃんが主人公の児童文学。

おばあちゃんの名前はイコさん。革のスーツを着てバイクをかっ飛ばすのが大好きなアクティブおばあちゃんです。そして気ままに生きていた74歳の独身です。そんな彼女は、ある夏の日に旅に出ることを決意します。それは人生の残りの時間の為、やり残したことを実行する為。そうしてイコさんは真っ赤な250ccのバイクにまたがり、ヘルメットをかぶり、人生のラストランの旅へと出かけました。

そんな本のタイトルはズバリ『ラスト ラン』。著者は『魔女の宅急便』を書いた角野栄子さんです。装画は『サマーウォーズ』でおなじみ、杉基イクラさん。


画像: 【児童文学】人生のラストラン!73歳のおばあちゃんが真っ赤なバイクで旅をする!?

出典:http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=200804000125


実はこの本、「自伝的小説(ノンフィクション・ファンタジー)」。つまり、角野栄子さんの経験談が盛り込まれているお話なんです。「昆虫のような形のオートバイが好き」と『ラスト ラン』のインタビューで語っている角野さん。いつかバイクで爽快に走る話を書きたいと思っていたそうです。

角野さんの本は親しみやすく柔らかい文体が特徴的ですが、この『ラスト ラン』はテンポの良さが心地いいおすすめ児童文学作品です。

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