ジワジワと上がってきていますね、スズキのSV650の注目度。発売当初よりも「このバイク、予想以上にスゴくない?」っていう評価が安定してきた今のほうが、むしろ話題性があるかも、なんて感じています。でも、スポーティな走りは最高だけど、ツーリングでの快適性は? コレもけっこう重要ですよね! なので冬ですが、500kmくらいサクッと走ってみました!

新発売の純正オプションを装備。SV650第二形態でツーリングです!

メーターバイザーをはじめとして、サイド&リヤビューが華やかになるフレームカバー、クラシカルなタックロールシートが新発売されました。ホイールのリムラインテープも効いてます。SV650第二形態、カッコいいじゃないですか!?

軽くてコンパクトなのに元気いっぱい! Vツインエンジンのおかげでスリム&セクシー!! 扱いやすい性格も断然好み! 日常生活の使い勝手やワインディングでの面白さが素晴らしいSV650に、わたくし北岡、最近すっかりハマっています。

でもボクの趣味はあくまでツーリングです。目的地は遠ければ遠いほど燃えるタイプですから、ツーリング性能が低いバイクは自然と恋愛対象外になるんですよ。そこで「最近…ちょっとイイかも?」なんて、淡い恋心が芽生えているSV650との距離を一気に詰めるため、東京から出発して南伊豆あたりまでSVとお出かけしてみました。相性を確かめるための日帰りデートですね。新発売された純正オプションパーツでドレスアップされたSV650が眩しすぎるゼッ!

12月の早朝6時出発。もっと寒いかと思ったら……

画像: 朝の都心から走り出してざっくり1時間強は高速道路。いちばん寒い早朝の時間帯なんですけど、想像以上にオプションのメーターバイザーが良い仕事をしてくれました。

朝の都心から走り出してざっくり1時間強は高速道路。いちばん寒い早朝の時間帯なんですけど、想像以上にオプションのメーターバイザーが良い仕事をしてくれました。

冬のツーリングって「出発するまで」がひとつのハードルなんですよねぇ……寒いだろうナ、もう一回、寝ちゃおうカナ……。そう思うのが冬ツーリング前のライダー人情ってやつですが、今回は走り出す前に思いました。軽くてコンパクトなバイクっていいですね。バイクを引っ張り出すのが億劫にならないんです。重くて大きいバイクは走り出す前から「よし、乗るぞ!」って気合と儀式が必要になりますけど(笑) SVは本当にヒョイッと走り出せます。乗り出す前の精神的ハードルの低さ、これも大事な「性能」のひとつなんですね。

ノーマルよりもかなり快適。走行風が思った以上にカットされます。

首都高→東名高速→小田原厚木道路を経由して、南伊豆方面へ。寒い時期のツーリングはやっぱり南へ向かいたくなります。特に目的地は決めていません。ガソリンが無くなったら折り返しかな? くらいの軽い気持ちです。それにしてもオプションのメーターバイザーが高速道路で効果絶大でした。見た目のインパクトが強いのでドレスアップパーツっぽいですが、そこはスズキさんのこだわり。よく見るとバイザーの形状が、大型ツアラーなどのウインドスクリーンに似た造形なんです。小ぶりなんですけれど、これがなかなかの高性能でした。標準装備のメーターバイザーもお腹の上くらいまでは走行風から守られるんですが、このオプションは首のあたりまで風から守ってくれます。胴体正面はほとんどカバーしてくれる感じですね。これはツーリング派の必需品かもしれません。

画像: 寒い時期の伊豆、特に平日は熱海を越えたあたりから道路がガラガラになって快適に走れます。これが冬ツーリングの醍醐味のひとつ「独占シーサイドロード」です! それに南に向かえば、そんなに寒くもないですよ?

寒い時期の伊豆、特に平日は熱海を越えたあたりから道路がガラガラになって快適に走れます。これが冬ツーリングの醍醐味のひとつ「独占シーサイドロード」です! それに南に向かえば、そんなに寒くもないですよ?

走り出すのが気軽だから、楽しみかたの幅が広がるってものなんです。

まずは伊豆/川奈の魚処「おお田」に向かいました。旅先でうまい魚を食べるとか、ホントに最高ですよね。ちなみにこのお店だけは長年バイクの仕事に関わってきて、伊豆方面に行くと、間違いなく寄るお店ナンバーワンです。全国各地を仕事で回っても、魚は本当にここがダントツ美味い! 特に冬は魚も油がノリますから! それも冬に走り出す理由のひとつになります。

でもね、こういう楽しさも、朝、走り出すのをためらっちゃったら味わえない訳ですよ。川奈あたりまで南下すると寒さも和らいでくるうえに、一般の旅行客は冬場にあまり南伊豆方面までは出かけないらしく、道が空いていて気持ちいいんです。今朝、躊躇せずに走り出させてくれたSV650の気軽さ、そしてオプションのメーターバイザーに感謝したいですね。

そして出会える、夢のような美食がコチラ!!

画像: 《魚処 おお田(太田水産)》 海沿いを南に走ると、食事処っぽくないため通り過ぎてしまいがちな隠れた名店です。海沿いには数多くのレストランがありますけれど、ここは地元の人がたくさん訪れるお店。ちなみにお店のご主人は元バイク乗りです。 静岡県伊東市川奈1225-251 営業時間 11:30~14:30(ラストオーダー14:00) 17:00~21:00 (ラストオーダー 20:30) 定休日 火曜日 WEBサイトはコチラから!

《魚処 おお田(太田水産)》
海沿いを南に走ると、食事処っぽくないため通り過ぎてしまいがちな隠れた名店です。海沿いには数多くのレストランがありますけれど、ここは地元の人がたくさん訪れるお店。ちなみにお店のご主人は元バイク乗りです。

静岡県伊東市川奈1225-251
営業時間 11:30~14:30(ラストオーダー14:00)
17:00~21:00 (ラストオーダー 20:30)
定休日 火曜日

WEBサイトはコチラから!

腹ごしらえをしたら、SV650との旅を本格的に楽しむ時間です!

画像: 川奈から1時間強を南下した先にある爪木崎灯台です。ここもガラガラで絶景も独占(笑)ちなみに、こういう場所での缶コーヒーは最高です。 普段の3倍は美味く感じられます。

川奈から1時間強を南下した先にある爪木崎灯台です。ここもガラガラで絶景も独占(笑)ちなみに、こういう場所での缶コーヒーは最高です。 普段の3倍は美味く感じられます。

東京から「おお田」まで、高速道路と一般道が50対50くらいの割合でざっくり2時間半くらい。そのうえで食事のあとに思ったのは「もうちょっと走りたい」でした。おいしいものを食べて満足のまま帰路についても良かったんですけれど、SV650、けっこう疲れないんですよ。

これって軽くて足つき性がいいからなんでしょうね。信号待ちのストップ&ゴーも気にならないし、SVは「高速道路を降りてから」が本当に疲れないんです。高速道路の長距離移動なんかは、そりゃ防風性能に優れたアドベンチャーバイクやGT系のほうが快適ですけど、日本の一般道には650ccっていう排気量がジャストフィットなんでしょうね。もちろん650ccもあれば、高速道路上でパワー不足も感じませんし、それでいて一般道が最強って訳です。どうやらSVはツーリング力も、あなどれないレベルにあるようですよ?

画像: 下田あたりまで走ると、伊豆の海の透明度が別世界に化けました。今日、ここまで連れてきてくれたSVは旅でも最高のパートナーです。

下田あたりまで走ると、伊豆の海の透明度が別世界に化けました。今日、ここまで連れてきてくれたSVは旅でも最高のパートナーです。

相変わらずのスポーツ性能は、旅先でも本領発揮!

画像: 相変わらずのスポーツ性能は、旅先でも本領発揮!

走ったことのない道、ワインディングっていうのは先がどうなっているかわからないから、様子を探りながら走るのが常ですけれど、ミドルクラスでいちばんスポーティに感じるSVの場合はもうちょっと踏み込んでいけます。軽さにプラスされた強いフレームの安心感と、フロントのダブルディスクのブレーキに守られて、「安全」を踏み越えない範囲で思いっきり遊べるキャラクターなんです。

しかもSVって、コーナーでバンクしている最中から、コーナー脱出に向かってスロットルをONにする瞬間の「つながり」がとにかくイイ! 線の細さを感じさせないトルクのおかげで、リヤタイヤが路面を掴んでいることをライダーは感じられますから、あとは思い切って開けていくだけ。大丈夫! その時、SVはちゃんと応えてくれます。バイクとシンクロする一瞬、この瞬間がSVの真骨頂だとボクは思っています。とにかく爽快! 気持ちいい。バイク大好きな皆さまには分かって頂けるはず。これぞ「走り」の醍醐味ってやつでしょう?

そして、こういう醍醐味をツーリング先で楽しめるだけの余力を、ライダー側に残させてくれるのが旅バイクの存在意義。SV650にはツアラーのような大きなウインドスクリーンは無いし、冒険バイクのようなソフトなサスペンションも無いけれど、軽さと機動力の高さ、足着き性の良さといった複合的な理由で、疲れずにライダーを運んでくれることは確かです。だとすると、SVも立派なツーリングバイクってことになりますね!

画像: オプションのタックロールシートを装着していますが、足着き性はほとんど変わりません。ノーマルのシート高は785mmなのですが、Vツインエンジンはスリムな車体にできるので、足が下ろしやすく、体感的にはもっと低く感じます。身長176cmのライダーで両足ともにベッタベタに接地。なのにライディングポジションは一切窮屈だと感じないのが不思議です。

オプションのタックロールシートを装着していますが、足着き性はほとんど変わりません。ノーマルのシート高は785mmなのですが、Vツインエンジンはスリムな車体にできるので、足が下ろしやすく、体感的にはもっと低く感じます。身長176cmのライダーで両足ともにベッタベタに接地。なのにライディングポジションは一切窮屈だと感じないのが不思議です。

結局、日が暮れるまで走ってしまいました……

画像: 最後は弓ヶ浜で夕日を眺めてからUターン。東京へ戻ります。このあとガソリンスタンドに寄ったらオドメーターが2428kmでした。スタートが2146kmだったので、寄り道入れて片道282km。冬旅として走りすぎですね……SV650が快適なのが悪いんです。ボクのせいじゃありません。

最後は弓ヶ浜で夕日を眺めてからUターン。東京へ戻ります。このあとガソリンスタンドに寄ったらオドメーターが2428kmでした。スタートが2146kmだったので、寄り道入れて片道282km。冬旅として走りすぎですね……SV650が快適なのが悪いんです。ボクのせいじゃありません。

今回は南伊豆マジックに完全にやられました。12月なのにホントにあったかいんです。疲れないから調子に乗ってどんどん南下してしまい、下田を越えたあたりですこし燃料が乏しくなってきました。そのときにメーターの時計を見たら……16時!?  

ヤバい……冬は日が暮れるのが早いのに、結局フルで走ってしまいました。

でも、せっかくだから今日の最終目的地を、目と鼻の先にあった弓ヶ浜海岸に設定。海岸線から望む見事な夕日によって空が真っ赤に染まったのが印象的でした。ガソリンスタンドに寄ってから帰途につきます。ちなみに実話ですが、早朝の寒さに備えて超厚着をしてきたボクは、この時間帯でも「暑い」と思って汗をかいていました(笑)南伊豆、あったかすぎるだろ!?

SV650 ABSはオプションでこんなに変わるんです!

画像: メーターバイザー、フレームカバー、タックロールシート、ホイールリムラインテープの4点のオプションパーツを装着しています。ノーマルも良いですけれど、かなり華やかで高級感がありますね。何より素晴らしいのが「純正」なので後付けパーツ感がまったく感じられないことです!

メーターバイザー、フレームカバー、タックロールシート、ホイールリムラインテープの4点のオプションパーツを装着しています。ノーマルも良いですけれど、かなり華やかで高級感がありますね。何より素晴らしいのが「純正」なので後付けパーツ感がまったく感じられないことです!

総走行距離528kmのツーリングで思ったこと。

これからの季節、何より大事なのは「走り出すこと」です。寒いからって家に閉じこもってたらもったいない! そういうところで、SVの「気軽に乗れる性能」は本当にズバ抜けていると思いました。そして純正オプションパーツでのアップグレードも、ノーマルの定価が73万8720円のロープライスだから現実的に手が届きます。そういう意味でも新車価格がお手頃なのって嬉しいですね。 もっと言えば、初期費用が抑えられるからウェアやバッグ類、グリップヒーターなどにも予算が回せるってことです。そうやって「自分だけのSV」を育てていけばいいんだよナ、って思いました。

今日、走りに出れて良かったな。バイクの旅ってやっぱりいいよな、と充実した気持ちです。予定よりも、うっかり遠くまで走りすぎちゃったんですけど、その「今日」を体験させてくれたSVが、もはや愛しくて仕方がありません。

画像: 総走行距離528kmのツーリングで思ったこと。

帰宅はジャスト21時。寄り道ゼロでまっすぐ帰ったオドメーターは2674km。一日で528kmを走って、軽い疲労が心地良いです。今夜はよく眠れそうだぞ、みたいな満足感ですね。

途中でも言ったようにSV650っていうオートバイの「真骨頂」はスポーティな走りだと思っています。でも、オプションパーツの快適性にも助けられて、ツーリングだってこんなに豊かに楽しむことができました。うーん…SV650って本当にスゴいバイクです。

そういえば帰り道、静かな海岸線での信号待ちでのことです。Vツインエンジンの「ダッダッダッ」というアイドリングの音だけに包まれた瞬間がありました。エンジン回転数は1000rpm~1250rpmで、決して低いわけじゃないのに、体感的にはもっとゆっくり、穏やかにアイドリングしているように感じるんです。そのときのSVは、スポーティに走る時とは全然違った表情を見せます。「機械としての暖かさ」と「優しい音」が労わるようにライダー包みます。それが印象的で、今でも頭から離れません。

「ボクはバイクに乗れて幸せ者だよな」って、SV650が改めて気づかせてくれました。このオートバイの魅力はスポーティさだけれど、それだけじゃないんです。走り終えた今になって、それを思い知ることになった、と感じています。

あー、マズいなぁ、こういう気持ち。だってねぇ……SV、欲しくなっちゃうじゃないですか。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.