10/8-9にチャン・インターナショナル・サーキット(タイ王国ブリーラム県)でシリーズ唯一の海外戦が開催されました。その模様をGT500、GT300両クラス一気にお届けします。

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【スーパーGT選手権 Rd07】タイ王国 ブリーラム戦

GT300クラス、ポールポジション獲得は25号車 VivaC 86 MC 松井孝允選手です。25号車は今季3回目のポール、ブリーラムでも昨年に引き続きのポール。松井選手は今年2回目のQ2トップタイムです。先日GTレギュラードライバー勇退を表明した土屋武士選手、見事にチームのエースドライバーを育て上げた達成感からか表情も朗らかです。

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【スーパーGT選手権 Rd07】タイ王国 ブリーラム戦

そしてGT500クラスは19号車 WedsSport ADVAN RC F 関口雄飛選手がQ2最速タイムでチームに2度目のポールポジションをもたらしました。今季スーパーフォーミュラでも絶好調の関口選手、GT500クラスでは初ポールです。気が付けばレーシングスーツにスポンサーがビッシリ!
そして驚くべきは、ルーキー牧野任祐選手が駆る15号車ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT が2番手に。牧野選手はこの日初ドライブでこのポジションです。

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【スーパーGT選手権 Rd07】タイ王国 ブリーラム戦

翌決勝日、気温33度と暑さのピークを過ぎた15時、66周の決勝レースがスタート。19号車関口選手、15号車武藤英紀選手、そして予選3番手12号車 カルソニック IMPUL GT-R の J・P・オリベイラ選手と続きます。

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【スーパーGT選手権 Rd07】タイ王国 ブリーラム戦

トップ19号車関口選手は順調にラップを重ね、30周過ぎには2番手に8秒以上もの差を広げ独走状態に。

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【スーパーGT選手権 Rd07】タイ王国 ブリーラム戦

7周目にGT300クラスとの混乱に乗じ15号車をオーバーテイクした12号車が2番手に上がるも、ハイペースの19号車になかなか追いつけません。

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【スーパーGT選手権 Rd07】タイ王国 ブリーラム戦

33周目、左リアタイヤのバーストにより予定より早目のピットインを強いられた19号車ですが、最小限のタイムロスで国本雄資選手にドライバーチェンジ。トップをキープしたまま依然独走を続けます。

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【スーパーGT選手権 Rd07】タイ王国 ブリーラム戦

12号車のペナルティにより2番手となった15号車牧野選手に終盤詰め寄られますが、ペースをコントロールした冷静な走りで19号車国本選手がトップチェッカー。チームはGT500クラス初勝利です。

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【スーパーGT選手権 Rd07】タイ王国 ブリーラム戦

初優勝を達成した19号車、2位にはチーム初表彰台となる15号車、3位には6号車 WAKO'S 4CR RC Fという今季初めてGT-R勢のいない顔ぶれに。1号車 MOTUL AUTECH GT-R、38号車 ZENT CERUMO RC F のランキングトップ2がリタイアしたこともあり、6号車はランキング2位に。19号車もランキング5位に急浮上し、チャンピオン争いが混沌としてきました。

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【スーパーGT選手権 Rd07】タイ王国 ブリーラム戦

今度はGT300クラスのスタートです。1コーナーこそポジションを守った25号車土屋選手ですが、その先2本目のストレートエンドで予選2位の3号車 B-MAX NDDP GT-R 星野一樹選手に交わされ2番手に。

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【スーパーGT選手権 Rd07】タイ王国 ブリーラム戦

そして7周目には0号車 GAINER TANAX GT-R アンドレ・クート選手が25号車を抜き、GT-Rの1-2体制、とはいっても全くの別チームなのでGT-R同士のバトルが勃発。

画像: boppatu

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全車がピットインを済ませると、タイヤ無交換作戦の18号車 UPGARAGE BANDOH 86 中山友貴選手が3号車ヤン・マーデンボロー選手の前に。0号車は他車との接触により後退しており、これが2番手争い。タイヤ交換を行った3号車ヤン選手は猛チャージで追い上げます。

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【スーパーGT選手権 Rd07】タイ王国 ブリーラム戦

25号車は26周終了時にピットイン、タイヤ無交換で松井選手にチェンジしトップに返り咲くことに成功。18号車がリタイアし、2番手に浮上した3号車に猛追されるも、序盤に土屋選手が労わったタイヤを最後まで持たせた25号車松井選手がトップの座を守りフィニッシュ。予選の速さから意外に感じますが、実はこれが今季初勝利。

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【スーパーGT選手権 Rd07】タイ王国 ブリーラム戦

3位には55号車 ARTA BMW M6 GT3 がこちらもタイヤ無交換で入賞。奇しくもGT300クラスランキング順の表彰台となりました。これに今回5位の31号車 TOYOTA PRIUS apr GT、リタイアとなった61号車 SUBARI BRZ R&D SPORTの5台が、ポイント僅差で最終ラウンドもてぎ戦を迎えることになります。

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【スーパーGT選手権 Rd07】タイ王国 ブリーラム戦

優勝チームのRQさん達、涙と汗でグチョグチョになってましたので近づいてパシャリ。オメデトウゴザイマス、とってもGOOD!です。

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【スーパーGT選手権 Rd07】タイ王国 ブリーラム戦

※レース終了直後の10月13日、タイ国民の祈りも空しく、プミポン・アドゥンヤデート国王が逝去されました。謹んで亡き国王のご冥福をお祈りいたします。

(PHOTO:井上雅行)

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