「トリシティパーフェクトガイド」(モーターマガジン社刊)より
Moldel: 朱香 Photo:森 浩輔 衣装協力:MAXFRITZS TEL03-5773-1768 www.maxfritz.co.jp
デジタル編集 by Yuri Higaki@ロレンス編集部
日常は、お気に入りの愛車があると大きく変わる。
朝起きて、天気が良いと、「今日は一緒にどこに行こう」と考える。 トリシティは、長い距離を走ることも厭わない、頼りがいのある相棒だ。今日はなんだか風が気持ちがいいし、近場の海まで足を延ばして、お気に入りのカフェに行こうかな?
行きたいところ、思ったところに連れて行ってくれる
ゆったりブランチを楽しんでいたら、近くの美術館で、気になる企画展が開催されていることを思い出した。行きたくなったら、思うままに行き先を変更できるのもトリシティの良いところ。こういう時、バスや 電車の乗り換えを気にしないで済むのは、本当にありがたい。しかも、美術館までの道のりで、 海辺のツーリングも楽しめてしまう。
左手に東京湾を眺めながら、まっすぐな道が続く海岸通りは、最高のロケーション。ちょっと海外のような雰囲気を味わえる、気持ちの良いルートだ。もちろん運転中によそ見をしたりをするわけではないけれど、少し視線をずらせば晴れた空と海が私の心を和ませる。遠くに立ち並ぶビルたちが後ろに流れていく様子も、都会ならではの楽しみだ。たまに海からの強い横風があっても、トリシティなら安心、ひやりとすることもないのだ。
海岸沿いのコンクリートウォールには、数々のペイントアートが描かれていて、それらを見ているだけでも楽しい。眺めの良いスポットを見つけたら、立ち止まって休憩することだってできる。少し狭いかな、と思うような駐輪スペースでも、トリシティは思いのほか軽々と駐車できるのが嬉しい。3輪でありながら、こんなにコンパクトだからこそのメリットなのだ。
美術館でも、時間を気にせずにじっくりと展示を堪能できた。ネットやスマートフォンのおかげで、情報を手に入れることは簡単になったけれど、やっぱり、直接見ることや、経験することでしか味わえないこと、 感じられないことはたくさんある。 望むままに、私の行きたい場所に連れて行ってくれるトリシティの存在が、私の生活を豊かにしてくれると感じるのは、こんな時だ。
館内のミュージアムショップで、ひと目ボレしたアイテムをたくさん衝動買いしても、大丈夫。頼れるトリシティが、 私の代わりに重い荷物も運んでくれるから、ね。
乗る前に構えなくていい。乗っていてとても安心感がある。そんなとっつきやすさが嬉しい
見た目のインパクトが強い3輪のトリシティだけど、いざ乗ってみると乗り味はとても自然で普通のオートバイと全く変わらない。普通に走っている限りは3輪であることを忘れてしまうほどのスムーズさなのだ。
でも乗り比べてみると、その差は歴然。左右が別々に動くフロント2輪がしっかりと地面を捉える感覚は独特で、特に低速での安定感がバツグン。「これが3輪の恩恵なのね!」なんて、ちょっと感動してしまうほどだ。
3輪の良さを感じるもう一つの大きな場面は、Uターンの時。
ちょっと道を間違えて、狭い路地にはまってしまっても、トリシティなら楽々Uターンができるのが嬉しい。低速で動かしているほど不安定になるものだけど(当然、ライダーの私も不安になるものだけど)、トリシティの変わらぬ安定感は実に心強い。自分が想像する以上に車体をスムーズに倒しこんで、コンパクトに回ることができるのだ。 苦手なはずのUターンが上手くなった気分を味わえるのは、トリシティならではの楽しさと言えそうだ。
さらに、サイズ的にもちょうどいい。等身大の自分のままで、肩肘張らずに乗れるサイズ感は、乗り続けるために、じつは重要なポイントではないか、と思う。 その意味では、周囲の注目を集めるスタイリッシュなルックスも、とても重要だし、私の最もお気に入りのポイントだ。
カッコ良くて、走りやすくて、親しみやすい。そんなトリシティとは、長いつきあいになることはきっと確実。いろんな場所 に一緒に行って、たくさんの思い出を作ることができるに違いない。