オスカーに幾度も指をかけながら 逃してきたレオ様に訪れた最大のチャンス

20世紀最後の王子様俳優といえば、レオナルド・ディカプリオ、と言えるのではないだろうか。
かれは天才子役からスタートしたが、幼い頃から人気者になってしまった子役にありがちな人生の破綻もなく、いまでもトップスターとしてハリウッドに君臨している。
(もっとも、最近はちょっとポッチャリしすぎて、王子様のイメージは潜めてしまったが)

その彼がとにかく熱望するのがオスカー、つまりアカデミー賞 主演男優賞の受賞だ。
彼は「ウルフ・オブ・ウォールストリート」を始め、多くの作品で数度にわたりノミネートされているが、これまではことごとく受賞を逃している。

映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』予告編

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そんなレオ様だが、今年の受賞は確実なのではないか?というのが現段階の下馬評だ。実話に基づく極限サバイバルx復讐劇「レヴェナント」での鬼気迫る演技が再び評価されているうえ、今年は強力なライバル不在であるとも言われているのだ。
果たして彼は、喉から手が出るほど欲しがっているとも言われる栄誉を手にすることができるだろうか?

映画「レヴェナント:蘇えりし者」予告3(30秒)

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転機となった名作『ブラッド・ダイヤモンド』

画像: 彼の人生を変えた作品はこれなのでは?? 『ブラッド・ダイヤモンド』(原題:Blood Diamond)は、2006年製作のアメリカ映画。アフリカのシエラレオネ共和国での内戦(1991年 - 2002年)での、「ブラッド・ダイヤモンド」(紛争の資金調達のため不法に取引されるダイヤモンド、いわゆる紛争ダイヤモンド)を巡るサスペンス。 第77回(2006年)ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞のトップ10で第3位に選ばれ、ジャイモン・フンスーが助演男優賞を受賞した。また、第79回(2006年度)アカデミー賞では主演男優・助演男優・音響編集・録音・編集の5部門に、第64回(2006年度)ゴールデングローブ賞では主演男優賞(ドラマ部門)にノミネートされた。 www.amazon.co.jp

彼の人生を変えた作品はこれなのでは??
『ブラッド・ダイヤモンド』(原題:Blood Diamond)は、2006年製作のアメリカ映画。アフリカのシエラレオネ共和国での内戦(1991年 - 2002年)での、「ブラッド・ダイヤモンド」(紛争の資金調達のため不法に取引されるダイヤモンド、いわゆる紛争ダイヤモンド)を巡るサスペンス。
第77回(2006年)ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞のトップ10で第3位に選ばれ、ジャイモン・フンスーが助演男優賞を受賞した。また、第79回(2006年度)アカデミー賞では主演男優・助演男優・音響編集・録音・編集の5部門に、第64回(2006年度)ゴールデングローブ賞では主演男優賞(ドラマ部門)にノミネートされた。

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そんなディカプリオにして、超娯楽作品の傑作『タイタニック』での、王子様ぶりが板につきすぎて、役柄をせばめてしまってキャリアを広げられなくなるリスクを考えたのだろう、それ以降は比較的汚れ役を好んで演じるようになった。

その中でも、この映画『ブラッド・ダイアモンド』(2006)は、彼の大出世作と言っていいのではないか?この作品ではアカデミー賞のノミネートはされたものの、受賞を逃したのだが、このころから今のディカプリオにつながる、俳優としての芯ができあがったのではないか、と僕は思っている。

ディカプリオは、ダイヤモンド密売ディーラー。金の為ならあくどいことも汚いこともやり遂げる、元傭兵だ。
しかし、ふとしたことからブラッド・ダイヤモンドを隠し持つ黒人と、ダイヤの不正取引の実態をスクープしようとする女性記者を守らざるを得ない状況に陥る。


その過程で、徐々にヒューマニズムに目覚め、自らを犠牲にしてでも他者を救いたいと考える、真の強い男へと変貌していく。


この作品を経て、ディカプリオは、徐々にこうしたハードボイルドな役柄をモノにしていく。
単に容姿に恵まれた男優から、演技力そのものが評価される優れた俳優へと成長していくのである。王子様的なレオ様が好きな女性には残念だったかもしれないが、男が惚れる、いい男。それがいまのディカプリオなのだ。

ぜひともオスカーをとって、ともすれば恵まれた容姿だけのイケメンスターと言われがちなキャリアの、真の正統性を証明してもらいたい。ロレンスは彼を応援しています。

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