こんにちは。前回の記事で、まるで謎の暗号のような、奄美の方言「島口」について触れましたが、島口について少し興味が湧いてきたでしょうか?

もちろん、一度や二度聞いただけではなかなかマスターできるものでもないですよね…なので、今回は『これさえ覚えておけば島んちゅの仲間入り?島口入門編』をお送りします!

(島口って何?と思った方はぜひ こちら をご一読ください。)

画像: 【奄美の魅力】これさえ知っていれば、島んちゅの仲間入り?!  奄美のお国言葉、島口とは?

さてさて、島口入門編に入る前にまずは前回のクイズの答えを発表します!

答えを知りたくてウズウズしてた人はもう立派な奄美ファンですよ〜(笑)

今日ぬ 誇らしゃや いちめりむ勝り いちむこうぐうとに あらしたぼれ

前回出したこの問題。和歌に出てきそうな感じですよね。実はこれ奄美大島の集落に伝わる民謡、 島唄 がお祝いの席で歌われる前に挨拶としてよく用いられる言葉なんです。

島唄(しまうた)とは、「しま」の歌のこと。一義に、奄美群島で歌われる民謡(奄美民謡)のこと。奄美・沖縄・先島住民は琉球王国時代からシマ(村落)ごとに帰属意識をもつシマ社会を形成していた。シマごとに決まり事や習俗は微妙に異なり、シマで歌われる歌も多様であった。「我がシマぬウタ(私の村の歌)」が「島唄」の語源である。

上の言葉の気になる意味は、

今日はなんという素晴らしい日でしょう
何時にもまして素晴らしい
いつも今日のように良き日で
あってほしい(いやあるだろう)

祝いの場やそこにいるみんなに会えたことの喜びや、嬉しさを表現するのと同時に、これからもみんなの喜びや楽しみに満ちた日々が続くことを願ってやまない、

そんな願いが込められた祝い言葉なのです。

二つの島口を覚えて、気分はもうすっかり奄美マスター?
いやいや、そんな気分の皆さんちょっと待った!ここからが本番ですよ!

いもーれ 島口入門講座へ

早速、一つ謎の言葉が現れましたね…

いもーれ

初めて目にした方も多いでしょうか?文の雰囲気でお分かりかもしれませんが、

いもーれは島口で「ようこそ、いらっしゃい」という意味です。奄美の空港に降り立ってすぐに「いもーれ、奄美へ」の看板があります。奄美の色んなところで目にすることができ、奄美の人の歓迎の気持ちが込められています。

さて、次は はげー という言葉。これは、本当によく使われています。決して奄美に髪の毛の薄い人が多い、という意味ではありません(笑)
意味というか、使い方になりますが、”はげー”とは、へえ、とかほぅ!など、驚き、怒り、呆れ、喜び、同情を示すときの感嘆詞なのです。

一見、失礼な言葉に思うかもしれませんが、実はこれすごく応用次第でいろいろな役目を果たす優秀な島口なんですよ。

使い方はほんといろいろ。文字だけで見ると、何を意味しているのか理解しがたいかもしれませんが、実際に聞いてみると、声のトーンや抑揚で意外と区別がついてしまうものなんですよ。(多少訓練が必要かもしれませんが…)

最後にもう一つ、 っち、っちば 

これを語尾につける人が多いのですが、使い方はこんな感じ:
普通に話すと「今日ってさ、雨だっけ?」
島口だと「今日っち、雨だっけ?」

いかがでしたか?? 島口の魅力伝わりました??(笑)

なかなか、文で説明するのはイメージが湧きにくいかもしれないので、オススメの動画を探してみました。所々に今回お教えした島口が隠れているので、ぜひ探してみてくださいね♪

ではでは、最後まで読んでくださって、ありがっさまりょーた(ありがとうございました)
これからも、少しずつ島口をご紹介していくので、お楽しみに。

雪だるま作ろ~♪♪奄美バージョンw

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